なぜ条件付きかと言えば、政経分野は独学でどうにかなることがあります(もちろん、指導してくれる先生が周辺にいれば、その先生の指導はきちんと仰いでくださいね)。日本経済新聞を毎日読むとか、池上彰の解説本を読むとか、元外交官の佐藤優や出口治明・ライフネット生命保険会長兼CEOが書いた現代史の新書などを読めば、大まかな流れはつかめます。
ところが、倫理分野の論述、これはもう、単純な暗記では太刀打ちできません。大型書店に行って、一橋の赤本と青本を読み比べてください。同じ年度の問題でも答えが違うはず。ただでさえ、哲学の話はややこしい上に、論述なので、これはもうひたすら書いて、添削してもらって、の繰り返ししかありません。
その間に、哲学関係のものを新書で読むことも必要でしょう。今、哲学の世界でどういう話題が注目されているか、というナビゲートも含めて、マンツーマンで指導してくれる先生がいないと、かなり厳しいと思います。
私大だと、まだ暗記でどうにかなるでしょう。センター試験のみでも同じ。でも、国立大の2次論述はかなり手ごわいですよ。まあ、それは世界史も同じですけど、世界史は君の高校では3年次必修とのことなので、そこは指導できる先生がいるはずです。
経済学部でも商学部でもOK
2つ目の質問ですが、結論から言うとどちらでも構いません。就職先ですが、一橋大のHPで2014年度卒業生の就職状況を見ると、経済学部も商学部も大差はありません。
教育内容は、商学部サイトでは経済学部との違いをわざわざ説明しています(経済学部は説明なし)。また、一橋大OBのブログも参考になります。
経済学部は理論的背景がしっかりとしていて、経済史や経済思想を除けば数学そのものであり、すぐに役立つ内容を教えているのが商学部だと分析しています。
また、商学部の体質ですが、経済学部と大差ないでしょう。体育会系もいますが、気にするほどでもないと思います。就活とその後の社会人生活では、この「体育会系」がキーワードになります。商社とメーカーであれば、商社の方が体育会系体質です。
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