勝てない個人投資家は何が欠けているのか

資産7億円のカリスマトレーダーが伝授

テスタ氏は、「勝ち続けるためには才能と努力も必要だ」と話す。テスタ氏自身、トレードを始めた当初は起きている時間すべてをPCの前で過ごし、株の事だけを考えていたそうだ。その時間は全く苦にならず、むしろ楽しめたというから、まさに才能であり、「好きこそものの上手なれ」だ。本人も「あまり社交的でない自分はトレーダーに向いている」と分析している。

限界まで努力して、ようやくスタートラインに立てる

ただし、才能があったとしても、努力しなければただの人だ。

「誰でも最初のトレードは、小さなロットでも緊張する。だから、冷静にトレードできるようにするために、繰り返し努力することが必要だ」という。

もちろん、限界まで努力しても優劣は必ずつく。しかし、「限界まで努力した人だけが、最高のトレードのスタートラインに立てる。それが『勝つための最低限の条件』だ」と話した時の表情に、人並み外れた努力をしてきた自信がにじみ出ていた。

そんなテスタ氏も、全てが順調だったわけではない。例えば、今年の1月から4月頃までは不調が続いたという。損失を出しているわけではないのだが、自分が期待した利益を上げることができなかったのだ。その不調の理由は、「相場全体のボリュームの変化やボラティリティ(変動率)の縮小に対応できなかった」ことだという。

「四季報先取り号」では、「会社四季報」新春号の発売より2週間前に、四季報の最新情報をお届けします。画像をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。

テスタ氏がトレードするのは、出来高が急増した値動きの軽い「材料株」と言われる銘柄群だ。値動きの幅が大きければ短時間で利益を確保できるが、値幅が小さいと、期待したほど利益を上げることができない。

その結果、ポジションを大きくして同額の利益確保を目指すのだが、ポジションの額が大きくなれば、売りたいときに売れないリスクが高まり、場合によっては命取りになることさえある。

こうしたなか、月平均で数千万円にも達していた利益が数百万円まで減少。その際、「調子の悪い時は、ポジションの量も金額も減らす必要がある」ことを実感し、今は、自分がストレスを感じない資金量でトレードすることによって、再び順調に利益を伸ばし始めている。

その不調をきっかけにして、テスタ氏はトレードスタイルを変えようとしている。超短時間取引を中長期取引に切り替えれば、より資産を有効活用できる。取引する回数も劇的に減り、ストレスや疲労も減ったという。

「その分、一から勉強し直すことも多く、トレードスタイルの変更は、決して簡単なことではない」と言うが、テスタ氏は新しいステージに立つため、今も努力をし続けている。

動く相場で、リスクを低く利益を確保する方法と、動かなくても長期的な成長を取り込む方法。この両輪がうまく回転し始めたようだ。さらに進化したテスタ氏に話を聞ける日も、そう遠くないかもしれない。

マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 「米国会社四季報」で読み解くアメリカ優良企業
  • 内田衛の日々是投資
  • はじまりの食卓
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
頭脳争奪<br>中国が仕掛ける大学戦争

国の未来を左右するのは優れた頭脳。大国化した中国は今、その受け皿となる世界トップレベルの大学をつくることに驀進中だ。1つの象徴が深圳(しんせん)の南方科技大学。教育強国となった中国の戦略と、受けて立つ日本の危機感が浮き彫りに。