孫正義はラーメン屋を経営しても成功するか 日本株のプロに学ぶ「上がる株の選び方」

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「基本はデータ重視。できれば5年間にわたって増収増益を続けていることが条件で、過去のデータを見ると、5年連続で増収増益だった企業は、7~8割の確率で、翌年度も増収増益になる」。

とはいえ、5年連続で増収増益が続くと、多くの投資家はこう思うに違いない。

「そろそろ業績はピークを打つのではないか」。

ところが、藤野氏の分析によると、どうもそうではないようだ。

「逆に、3年連続で減収減益が続いた企業の業績が、その翌年度に改善される確率は5割にも満たない。つまり確率論から言えば、5年連続で増収増益になった企業に投資する方が合理的だ」という。

なぜ毎年利益成長が20%以上の企業を選ぶのか

しかも、毎年の利益成長率が20%以上の銘柄を投資対象としている。

「マーケットは2、3年に1度の割合で大きく下げる。8月のチャイナショックでも、日経平均やTOPIXは10%を大きく上回って下げた。過去の経験則から言うと、株価が最高値を付けて大きく下げた時、元の株価水準を回復するまでに要する時間は、大体6カ月。仮に年平均20%の利益成長する銘柄を想定すると、これは半年で10%成長するのと同じ。つまり、もし株価が10%下げたとしても、利益成長分を加味すれば、6カ月で株価は元の水準に戻る可能性が高いということになる」。

5年連続で毎年、20%以上の利益成長を維持しているという条件で銘柄スクリーニングを行うと、投資対象はかなり大幅に減る。こうしてスクリーニングに引っ掛かった銘柄については、財務諸表を見たり、会社訪問をしたりする。

「経営者に直接会って、今の好業績が運によるものなのか、それとも企業努力によるものなのかを判断する。企業努力によるものであれば、それが持続的なものであるかどうかも重視する。これまでの経験上、経営者から話を聞けば、ロジックに矛盾点があるかどうかは分かる。また、経営者が自分のビジネスに情熱を持っている企業は、打率が高い」。

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