ソーシャルゲーム健全化に向け経験を生かしたい--カプコン辻本社長に聞くゲーム業界の行く末

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ソーシャルゲーム健全化に向け経験を生かしたい--カプコン辻本社長に聞くゲーム業界の行く末

米ロサンゼルスで6月上旬に開催された世界最大級のコンピュータゲーム見本市「E3」(Electronic Entertainment Expo)には、家庭用ゲーム向けソフトメーカー大手のカプコンも名を連ねた。今年の出展タイトルの特色、ソーシャルゲーム市場の展望などについて、辻本春弘社長(=写真=)に聞いた。

--今回の目玉は。

E3は北米、欧州で一番大きいゲーム業界のイベントだ。そのため、自社開発の「バイオハザード6」(海外では「Resident Evil 6」)、「Devil May Cry」、「ロストプラネット3」や、バンダイナムコゲームスとコラボレーションしている「ストリートファイターX(クロス)鉄拳」など、海外で実績のあるシリーズ商品を並べた。

--特に「バイオハザード6」、は2013年3月期に日米欧で700万本の販売を計画。過去最高の販売実績を誇った「ストリートファイター2」の630万本を追い抜く。

前作の「バイオハザード5」は580万本の販売実績だった。今回マイクロソフトのカンファレンスにおいても、「バイオハザード6」の開発力は評価されており、米欧のソフトメーカーと引けを取っていないことがわかる。もう一点は何よりも、10月2日の発売前に実写版が映画ロードショーされる効果が非常に大きい。

--現状、家庭用ゲームソフトが置かれている環境をどのように考えているか。

家庭用ゲームの市場が伸び悩んでいることを考えると、これまでの売り切り型から、売った後にも課金する、ダウンロードコンテンツ(DLC)型のビジネスに転換する必要があるだろう。そうなると、ゲームの作り方も根本的に変わってくるため、現在DLCに対応した開発体制の構築を進めている。すでに「バイオハザード5」で始めており、国内勢では先行している。

ただ、アメリカのアクティビジョン社が開発する「CALL OF DUTY」シリーズは、家庭用とDLCの売上比率が5対5であるのに比べ、当社の割合は1対9程度にとどまっている。アクティビジョン社は元々PCオンラインゲームが出発というのもあるが、もっと徹底していく必要はあるだろう。

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