新日鉄の大分製鉄所で過去最大の鉱石船受け入れ、港湾インフラの潜在力を確認

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新日鉄の大分製鉄所で過去最大の鉱石船受け入れ、港湾インフラの潜在力を確認

国内高炉最大手の新日本製鉄は、日本が過去に受け入れてきた鉱石船としては最大船型となる40万t級大型船(通称VALE MAX)を、大分製鉄所で試験的に受け入れたと6月18日に発表。国内製鉄所で最深の港湾を誇る大分のインフラ能力を確認した。

今回試験的に受け入れた大型鉱石船は、世界最大の鉄鉱石サプライヤーであるブラジルのヴァーレ(VALE)社が運航する40万t級大型船、「VALE MAX」。正式な船名は、ベルゲ・アコンカグア(写真)。載貨重量38.8万t、全長360m、型幅65m、満載喫水23m。2012年3月に竣工し、今回が処女航海となる。 

国内最深を誇る大分製鉄所では、これまで「ぶらじる丸」など30万t級大型船の受け入れはしてきたが、今回のような40万t級は初めて。受け入れに当たって、新たな浚渫などはしておらず、そのポテンシャルの高さを確認した。

今回ブラジルから48日間かけて到着しているように、距離の近いオーストラリア産に比べ、同国産の鉄鉱石の運送には、大型化による積載効率の向上が課題。今回は試験受け入れとなるが、大分を第1寄港地として荷を下ろし、喫水線を下げてから、名古屋や、住友金属工業の和歌山などを第2寄港地にすることも可能になる。大分の港湾インフラの高さは今年10月に住金と合併してできる新会社・新日鉄住金の武器にもなりそうだ。

(山内 哲夫 =東洋経済オンライン)

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