ソフトバンクグループ、O2O市場ナンバーワンを狙う孫社長の新たな野望(後編)《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》


とはいえ、喜多埜氏には自信がみなぎる。喜多埜氏はYahoo! JAPANの立ち上げ当初、ネット広告の販売でも同様の課題に直面。毎日奔走し、壁を乗り越えてきたという経験がある。
 
 喜多埜氏は力強く語る。「そのときの経験を活かしながら取り組んでいく。Yahoo! JAPANの立ち上げ当時はインターネットって何? Yahooって何? といった人が大半だった。むしろ当時のほうがハードルは高かったかもしれない。今や、インターネットやスマホを知らない人はほとんどいないし、ソフトバンクにはそもそも営業力や基盤がある」

喜多埜氏は、今後2年間で、PayPal Japanでの営業の単月黒字転換するという高い目標を掲げている。

現段階では、新規ビジネスのため、ソフトバンクの競合はゼロの状態。一気に広げることも可能だと喜多埜氏は期待する。

今後も競合が出てきづらいかもしれない。

「規模を作るためには重要な要素がある。リアルのお店への営業ができること。消費者に対しては、サービスを認知してもらい使ってもらえるようにし、消費者にお得な情報を配信することができること。対お店と対消費者両方への接点をネットとリアルで持っていることが必要だ。両方を兼ね備えている企業体はなかなかない。どこかとどこかが組んで、のようなパターンはあるかもしれないが、それだと意思決定が遅くなる。ソフトバンクグループの優位性は変わらない」と喜多埜氏は自信を深める。

将来的にNFC(近距離無線通信の国際標準規格)が普及すれば、NFCとPayPalを連携する構想もある。ただ国内では簡単にはNFCの普及が進まないと見込んでいる。普及までは、カードリーダーデバイスを利用したスマートフォンでのカード決済を進めてオフライン決済の基盤を作る。

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