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なぜバレンタインはここまで化けた? "物語"で消費を生むマーケティングの威力

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現代は、あまりにも情報が多く、次から次に新しい情報が出てきて、注目や話題はすぐ消えやすくなっています。そこで、「そうそう!」「私もそう思う」と感じさせる共感と、「なるほど!」「たしかに」と思わせる納得を伝えることによって、情報を飽きさせず、すぐに消えさせずに広げることがマーケティングでは大切です。

ブラックサンダーの仕掛け

有楽製菓のチョコレート菓子「ブラックサンダー」は、とてもユニークなキャンペーンで商品の新しい使い道を提案し、面白さと共感・納得で広めることに成功した商品です。

『人の“行動”と“心理”が見えてくる 13歳からのマーケティング』(総合法令出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

ブラックサンダーは、「王道ではなく、ちょっと枠からはみ出した面白さ」や「商品をコミュニケーションツールにしてもらう」を大切にしています。2013年から始めたキャンペーンに「あえて義理チョコとして使ってもらう」がありました。

チョコレートは、バレンタインの時期になるとよく売れるものですが、ブラックサンダーには2月期でも売上アップがありませんでした。恋人や夫婦の「本命チョコ」として買われるにはお手軽すぎるのでしょう。そこでブラックサンダーは、無理に本命チョコを目指すのではなく、あえて友だちや同僚に渡す「義理チョコ」として面白がって買ってもらうことを狙いました。

東京・新宿駅の通路に「一目で義理とわかるチョコ」とアピールする強烈な広告ポスターを出し、そこに自販機「義理チョコマシーン」を置いて商品を無料で配るキャンペーンを仕掛けました。すると、SNSで話題を呼び、テレビでも取り上げられて、大きな反響を呼びました。

この義理チョコキャンペーンをきっかけに、ブラックサンダーは「面白くて美味しいチョコ」として、ますます親しまれるようになりました。

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