いきなり!ステーキ社長激白「500店超→約170店」転落の顛末 復活をかけた「新店舗」に行ってみたら… 着席スタイルの理由、値上げの背景は?
今回食べたのは、定番メニューのワイルドステーキ(1580円/150g)と新商品の骨付きリブロースステーキ(6800円/骨付き1枚約550g)だ。ワイルドステーキは程よい脂があってやわらかく、噛むと肉のうま味が感じられる。こちらは以前から変わらない定番の味だ。
リーズナブルさが売りの同チェーンにおいて、ひときわ異彩を放つ高級メニューが骨付きリブロースステーキだ。グループでシェアして食べることを前提としているので、「サッと入ってサッと食べる」という従来の同店のイメージをガラッと塗り替える商品となっている。
そもそも骨付きリブロースステーキは骨の周りの一番美味しい部分を楽しめるステーキ。いきなり!流の骨付きリブロースステーキのお味はというと、ワイルドステーキよりもっとやわらかく、うま味も濃い感じがした。
オープンから10年余り この間に何があったのか
この10年余りでいきなり!ステーキでは何が起こったのだろうか。
同チェーンは13年に銀座に1号店をオープン。その翌年には25店舗、18年には200店舗へと拡大していった。さらに18年の途中で、翌年も200店舗を出店する計画を発表していた。
「計画を達成するために、1店1店の立地や特性などを十分に吟味することなく、いわば勢いに任せて出店していた」と一瀬氏(以下、同氏)は語る。
そして19年の3月には、既存店に赤字店がちらほら出てくるようになる。自社競合が起こるところもあったほか、「出店を急いだことで従業員教育も十分に行き届かず、商品やサービスの品質にも影響していた」ことも理由となった。
また、多くのファンの来店動機となっていた「肉マイレージ」から離れる客が出てきた。肉マイレージは食べた肉のグラム数の累積でランクアップする仕組みで、例えばゴールドに上がるには、3kgの肉を食べる必要があった。
「当時は1回300g、3カ月かけて10回通ってランクアップするというお客様が多かったが、その過程で離脱されるお客様も出てきた。マイレージの効果が落ち着きを見せてきた」
皮肉なことに、毎年の出店で営業利益は出ていたため、会社としての評価は高まっていた。例えば17年の5月にマザーズから東証2部へ変更してその3カ月後に1部に昇格し、当時話題となった。
「しかし元々1部を目指していたところ、単に10年ルール(上場10年の期限でマザーズに残るか、東証2部に変更するかの決断を迫られる)の関係で一旦2部に指定替えした、その後で1部に上場する準備ができたという、単なる時期の問題だった」
結果として、株価が急上昇するなど、当時の経営陣が評価を見誤る要素となってしまった。
当時は父の邦夫氏が社長として事業を推し進め、健作氏が副社長として資金面を担当していた。好調だった16年12月期も当期純利益は5.7億円で、出店に次から次へお金を回し足元はまったく力強くない状態だったという。


















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