「柔術のスパーリングは、相手と組んで寝転がって動くので、全身運動になるんです。それを相手の動きに合わせながらするので、消費カロリーも大きい。柔術が楽しくなってくると、食事や生活習慣も変えるようになって、自然と体重が落ちていきました」
柔術で強くなるには、日ごろのコンディションが大事だと萩野さん。
例えばジャンクフードやお酒を大量に取る、睡眠時間を減らすなどすると、翌日の練習で明らかに動きが悪くなり、疲れも抜けづらくなる。すると、ライバルに勝てない。
やせたいというより、「強くなりたい」「うまくなりたい」という思いが、食習慣や生活習慣の改善につながり、35キロ減につながったのだ。
見た目が変わりすぎて、アメフト時代の仲間には会っても気づかれないという。ちなみに萩野さんが柔術を教えている会員にも、20キロ以上やせた人がいるとのことだ。
身長が低くても、それを生かせる
身体の変化は、健康にもよい影響をもたらしている。まず、膝や腰への負担が減って、階段の上り下りが楽になった。前出の橋口さんのようにメンタルに余裕も生まれたという。
「太っていると心拍数が上がって、落ち着きがなくなったり興奮したりしがちです。僕も柔術を始める前は、お腹が減ってよくイライラしていました。やせてからは心拍数が安定して、常に落ち着くようになりました。あとは、物事に動じなくなった。もし理不尽な目に遭っても自分の身は守れるだろう、という自信や余裕ができましたね」
さらに、柔術を始めたことで手に入れた「最も大事なもの」があると萩野さん。それは妻。同じ道場に通っていたときの練習仲間が、私生活のパートナーになったのだと、表情をほころばせた。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら