「なぜ日本では、伝統工芸とユニクロが自然に並ぶの?」─フランス人陶芸家が気づいた日本の"混在力"の凄さ

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日本で購入した金継ぎセット。2人はパリで金継ぎのレッスンを受けたことがある。京都での金継ぎレッスンも受けたかったが、残念ながらスケジュールが合わず断念(写真:筆者撮影)

フランス人も大好き、定番の無印良品とユニクロ

2人は、日本での買い物の印象についてこんな風に語っていた。

「京都は日本の伝統工芸品と日常品の両方が同時に混在していて買い物がしやすく、ショッピングが楽しかったです」

なるほど、と筆者は思う。京都という街は、不思議なバランスの上に成り立っている。何百年と続く老舗のある通りに、無印良品やユニクロが違和感なく並ぶ。金継ぎの道具を探して歩いているうちに、ふらりと日常着を買ってしまう。観光地でありながら、ちゃんと生活の街でもある。その「混在感」が、彼らには面白く、心地よかったのだろう。

日本で買った衣料品を見せてもらった。アントニーさんは京都の「BLUE BLUE KYOTO」で、日本の伝統技法の本藍染のデニムジャケットを購入した。ほかにジーンズもゲット。日本製で品質が良く、実用的でシルエットが美しいのが決め手だったらしい。

恥ずかしがるアントニーさんに、ポーズを決めてもらった(写真:筆者撮影)

無印良品では5本指ソックスを購入。「この靴下は履き心地がいいですから」とアントニーさんが言うと、「私覚えているわよ。昔、日本に旅行に行った親友が履いているのを見てからずっと欲しかったのよね」とナデージュさんが合いの手を入れる。

無印良品はフランスでもパリなどの大きな都市に行くとあるが、2人が住むバスク地方にはない(写真:筆者撮影)
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