「天国に一番近い場所では?」 目黒蓮×浜辺美波W主演"葬儀"描く映画『ほどなく、お別れです』が、《原作にないロケ地》で撮影された背景

✎ 1〜 ✎ 38 ✎ 39 ✎ 40 ✎ 41
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「地元で撮影の調整をしてくれるフィルムコミッション(諏訪圏フィルムコミッション)が、ただ観光的な場所を紹介してくれるだけではなく、作品をよく理解し、物語に適した場所や求めている風景をいろいろと提案してくれるのは大変ありがたかったですね」(三木監督)

三木監督は、これまでも多くの作品で、物語の重要な要素である「背景」として、さまざまなロケ地の魅力を引き出してきました。

『アオハライド』や『くちびるに歌を』のロケ地となっているのが、長崎県です。

『くちびるに歌を』で、新垣結衣さん演じる音楽教師の地元は、五島列島。そして、生徒たちと合唱コンクールのため訪れる印象的な場所は、長崎市内の今はなき「長崎市公会堂」でした。ここには現在、長崎市庁舎が建っています。

長崎市公会堂
在りし日の「長崎市公会堂」。2015年に閉館し、17年頃までに解体されてしまいました(写真:Skylight/PIXTA)

また、同じく長崎といえば、『坂道のアポロン』(18年)は佐世保市を中心に撮影されました。

『思い、思われ、ふり、ふられ』や『フォルトゥナの瞳』(19年)のロケ地は神戸です。『思い、思われ~』では北野エリアの坂が、『フォルトゥナの瞳』では、風光明媚な塩屋の海岸や舞子公園などが印象的に登場し、作品に花を添えています。

神戸
『思い、思われ、ふり、ふられ』にも登場した、「北野異人館街」や老舗ジャズバーなどが立ち並ぶ「北野坂」(写真:でじたるらぶ/PIXTA)

三木監督が愛する「坂のある風景」

三木孝浩監督
三木孝浩監督(写真:筆者撮影)

長崎や神戸に共通する点といえば、いずれも異国情緒あふれる港町で、坂が多いこと。三木監督は、「坂道には物語が生まれる要素がある」と話します。

「坂道が好きなんですよね。人物を撮るときに、ただまっすぐ平坦な道を歩くよりも、坂を上ったり下りたりすることによって、そこに物語が生まれると感じています。その意味で、映画を撮る際には『タテの構図』を意識することが多いです」(三木監督)

次ページ街歩きをしているだけで、ドラマのようなものを感じる
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事