「高齢者を切り捨てている」との批判もあるが…チームみらい「姥捨て政策だ」と批判する人が知らない"現実"

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高市政権が今後も、国民民主党と連携した2階建てのテクノ・ポピュリズム戦略を継続するかどうかは今のところは不明だが、おそらくその可能性は高いだろう。また、チームみらいとの連携も十分ありえるだろう。

高市氏は、ポピュリズム政党(の躍進によって裏付けられた国民のニーズ)と政策的な協調を図りながら、自身が「国家国民のため全力で、変化を恐れず、果敢に働く」ことを最大限アピールするのだ。

筆者は以前、高市内閣の高支持率の理由について、「ポピュリズム政党の政策を取り入れながら、実践的な解決への道筋をつけると同時に、強い指導者のイメージ戦略で近視眼的な欲求を満たす」というスタンスが人々の心をつかんでいると述べ、「ポピュリズムによるポピュリズムの超克を試みる」という意味で「超ポピュリズム」と評した(高市人気の裏にある「超ポピュリズム」の"正体")。

高市氏と対照的だった中道改革連合

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高市氏は、与党でありながらポピュリズムの潮目が変わったことに気付き、柔軟に立ち回ったといえる。

対照的なのは、中道改革連合である。これまでの実績などから「実効性が感じられない」政治家や公約が軒並み不人気になったことが露骨に表れた。

れいわ新選組の勢いが低調になったのも、浮動票が実効力を基準に現実的な投票先を乗り換えたことが主な原因と推測できる。もはや実行力のない政党は既得権益とみなされかねない。

ポピュリズム興隆の真因は、多数の国民が既存の政治が自分たちを蔑ろにしていると感じていることにある。

この点で、高市政権は、「対決より解決」(=実利的な経済政策の促進)と「日本人ファースト」(=ナショナリズムの再起動)のニーズを適切に察知している。だが、それはあくまで高市氏個人の圧倒的な人気の上に成り立っている。これが強みであると同時に弱点でもある。国民と指導者はニアミスするほど接近しつつあるのだ。

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真鍋 厚 評論家、著述家

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まなべ・あつし / Atsushi Manabe

1979年、奈良県生まれ。大阪芸術大学大学院修士課程修了。出版社に勤める傍ら評論活動を展開。 単著に『テロリスト・ワールド』(現代書館)、『不寛容という不安』(彩流社)。(写真撮影:長谷部ナオキチ)

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