「業界地図」見方・使い方② 初歩からわかる基本的な読み方、『業界地図』には何が書かれているのか
続いて、線の読み方です。ソフトバンクグループは、携帯電話のソフトバンク、インターネットサービスのLINEヤフー、決済のPayPayなど、さまざまな企業をグループの中に抱えています。

非常に複雑なグループ構造となっていますが、それをなるべくわかりやすく表現するために、出資比率を赤い矢印で表現しています。矢印の隣についているパーセントは出資比率です(持ち株比率ではなく、議決権比率を優先して掲載しています)。
この線にはいくつか種類があり、赤い矢印は資本提携など株式を持っていることを示す線、青い線は業務提携や取引関係などを示す線です。そして黒い線は事業譲渡の線です。事業譲渡というのは、ある会社が別の会社に持っている事業や子会社を譲り渡すことです。

このように3種類の線を駆使することで、企業の提携関係や取引関係などがわかるようになっています。
巻頭の「注目業界」は時代を映す鏡
「業界地図」の巻頭の「注目業界」には、その年でもっとも注目を集めた産業やトピックスを掲載しています。
2016〜2026年度版までの11冊で、断トツで多かったのはAIです。5回も1番になっています。その他は、東京五輪(2016年度版)、財閥(2017年度版)、宇宙開発(2020年度版)、5G(2021年度版)、脱炭素(2022年度版)、メタバース(2023年度版)となっています。

この10年を振り返ると、経済社会としてはAIが一番の注目テーマでした。業界地図はある年度の断面を切り取ったものですが、何年間もバックナンバーを並べてみると、当時社会が何に注目していたか、ということがわかります。

















