杭打ちデータ「不正流用」は日常茶飯事なのか

業界大手ジャパンパイルでも7件発覚

19日に会見したジャパンパイル・黒瀬社長(右から2番目)は「心よりお詫び申し上げます」と謝罪した

旭化成建材だけではなかった。建物の土台となるコンクリート杭工事に関するデータ流用は、業界大手のジャパンパイルでも行われていた。

「当社では(データの流用は)ありえないという認識だった。非常に驚いている」。11月19日夜、問題発覚後初めて記者会見を行ったジャパンパイルの黒瀬晃社長は、不満げな表情でこう語った。

「性能に問題はない」としているが…

10月に明らかになった旭化成建材の杭データ改ざんを受け、発注元の建設会社からは、過去に施工した工事に関する問い合わせが相次いだ。その数は11月19日時点で1500件にのぼる。うち1000件は点検済みで、流用だと確定したものは7件見つかったという。

同日、徳島県立中央病院の改築工事における流用が明らかになり、それまで6件としていた件数がまた1つ増えた。また、いずれの案件も「設計通りに施工しているので、杭の支持力性能に問題はない」としている。

今回問題となっているのは、既成コンクリート杭工事と呼ばれるもの。掘削機で地面を掘り、既製品のコンクリート杭を打つ。建物を支えるには、杭は「支持層」と呼ばれる強固な地盤に到達させなければならない。

次ページなぜデータを流用したのか
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • あの日のジョブズは
  • 西村直人の乗り物見聞録
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • おとなたちには、わからない
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の新教養<br>今こそ最強の武器を手に入れよ!

ピンチをチャンスに切り替えるためには、脳内メモリーのリフレッシュが必要です。知の巨人による9の講義と、在宅で自己研鑽するための独習術、そして今読むべき厳選書籍を紹介し、新常態にふさわしい知力を鍛え上げる62ページ大特集です。