面接の"とんち問題"では思考力は測れない→グーグルが廃止した深い理由

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面談のイメージ
グーグルが採用で大切にしている「4つのE」とは?(写真:World Image/PIXTA)
世界各国で約18万人(2025年8月現在)もの社員が働くグローバルテック企業、グーグル。そのグーグルの「採用」では、人材の定義から面接の回数、面接での質問、候補者へのフォローアップに至るまで、すべてのプロセスを膨大なデータにもとづいて設計・仕組み化しています。
そんなグーグルの「データドリブンな採用」の秘密について、グーグル・アメリカ本社 人事戦略室で採用戦略を担当した小川高子氏の『グーグルのすごい採用: 科学的な最強人事戦略』(東洋経済新報社)より一部抜粋・再構成し、ご紹介します。第1回は、かつてグーグルの採用の代名詞でもあった「とんち問題」を一夜にして廃止した「合理的な理由」とは?

代名詞だった「とんち問題」が突然廃止された!

グーグルのすごい採用: 科学的な最強人事戦略
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2011年、憧れのグーグル・ジャパンに入社した私は、人事部門で採用の業務を担当しました。前職の日系企業でも人事部門にいた私にとって、「人事」のイメージが180度覆るほどの衝撃をもたらした、グーグル本社の下した2つの意思決定がありました。

1つは、面接における「とんち問題」を廃止したことです。

「マンホールのふたは、なぜ丸い形をしているのですか?」

「アメリカ全土(あるいは世界中)に、ピアノの調律師は何人いると考えられますか?」

「あなたは身体が縮んでしまい、ニッケル硬貨ほどの大きさになってしまいました。そして、空のミキサーの中に投げ込まれてしまいました。60秒後にミキサーの刃が回転を始めます。あなたはどうやって脱出しますか?」

候補者のクリエイティブな発想力を問う「とんち問題」は、自分も入社時に体験していましたし、一時はグーグルの面接の代名詞にもなるほど定着していたはずです。

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