総選挙の論戦は「国内経済オンリー」で「重要な対外政策」は完全スルー? そんな中、静かに検討が進む「対米投資80兆円の第1号案件」とは何か

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例えば小型モジュール炉による原子力発電が有力ではないかと思う。日本の原子力産業としても、日本国内で試せないことをアメリカ国内で「実験」できるのは魅力的だろう。

ソフトバンクグループが目指す「スターゲート計画」も有力候補だ。AIデータセンター建設の大型インフラプロジェクトであり、孫正義会長がすでにトランプ大統領に1000億ドルの投資を約束している。

報道によれば、日立製作所が関わる送配電設備のプロジェクトも浮上しているという。こちらはかなり現実的な目標と言えそうだ。珍しいところでは、「人工ダイヤモンド」を日米共同で製作する計画もあるらしい。人工ダイヤは半導体製造や、自動車・電子部品の研磨などに使われる重要物資だ。現在は主に中国で生産されていて、安定的な確保が課題となっている。実現すれば、日米のサプライチェーンを強化する試みとなるだろう。

「表で議論されず裏で静かに進められる案件」に注意を

昨年9月に公表された日米合意の文書には、「エネルギー(パイプラインを含む)」との文言が入っている。どうやら「アラスカの天然ガス開発」のことを指しているらしいのだが、ガス田までは非常に長いパイプラインを引く必要があり、採算性を考えると民間企業としては手を出しにくい。

他方、アラスカ産のLNGを日本向けに運ぶ場合、シーレーン上で危ない地点を通らなくいいい。国家安全保障を考えれば、「高くてもやる値打ちはある」という考え方もできないではないだろう。

さて、いつものことながら、この国では本当に大事なことは、表で議論されることなく、裏で誰かが静かに進めていることが多いものである。「聞いてなかったよ!」と言われるかもしれないが、本件は金額もデカいし、何しろあのトランプ大統領が相手である。「総選挙の関心事は内政ばかり」ということにならぬよう、くれぐれも気をつけたいものである(本編はここで終了です。この後は筆者が週末の競馬を予想するコーナーです。あらかじめご了承下さい)。

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