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ライフ #廃墟モールの経済学

「ビニールで目隠し」「階段には"立入禁止"の張り紙も」…バブル期に生まれた「千葉の廃墟モール」大失敗の要因

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  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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土気駅の目の前にある「あすみが丘バーズモール」。複数の個性的な建物が並ぶ贅沢な造りになっている(筆者撮影)
バブル期ならではのカラフルな色使いや三角屋根が印象的(筆者撮影)

ところがビニールで目隠しされ、「テナント募集」の紙が貼られた空き区画が目立つ。シャッターを下ろしている区画もある。駅前とあって通り抜ける人は多く、一部の飲食店には利用客の姿があるが、ショッピングモールとしての賑わいは感じられない。

現地のフロアガイドを見ると店舗名の枠が39あるが、そのうちの10区画が空いている。一部は3階建てだが、2階へ上る階段には「関係者以外立ち入り禁止」の紙が貼られている。

区画を隠すビニールやシャッターが目立つ(筆者撮影)

車でショートタイムショッピングがしにくい造り

「あすみが丘バーズモール」は日常生活に必要なものを買いそろえる小型モールで、かつ通路が屋外にあるオープンモールだ。その楽しげな外観や造りは建築物として魅力的な一方、モールとしては課題を抱えている。

それは、“ショートタイムショッピング”ができる造りになっていないことだ。このような日常利用向けの小型オープンモールは、行きたい店舗の目の前に車を駐車して、短時間で買い物を済ませられる造りにするのが鉄則である。

だが、「あすみが丘バーズモール」は駐車場が建物の裏にあり、目的の店舗の前に車をつけられない。雨の日は特に客足が遠のいてしまう。

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【あすみが丘は「車所有者向けの街」】

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