不登校のわが子を「励ます」ほど心を閉ざす納得理由。正論のアドバイスが裏目に出る"親子間エラー"の実態

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例えば、子どもが「ゲーミングPCを買ってほしい」と相談してきたとします。

子ども:ねぇ、お母さん、ゲーミングPC がほしいんだけど。今のパソコン、スペックが低くて、ゲームに勝てないんだよね。

母親:そっか、今のパソコンじゃあゲームに勝てないんだね。スペックが低いと、どうして勝てないの?

子ども:だって、パソコンの性能が低いとできる操作が限られるし、いくらスキルを磨いても、性能のいいパソコンを使っている相手には絶対に勝てないんだよ。

母親:そうなの……。スペックが低いと、ゲームでは絶対に勝てないのね。

子ども:そうなんだよ〜。

母親:そっか〜。

子ども:ねぇ、買ってくれる?

母親:いくらくらいするの?

子ども:40万円くらい……。

母親:えっ! そんなにするの?

子ども:普通のパソコンじゃ、動きが悪くて勝てないんだよ。将来、僕はゲームクリエイターになりたいし……。ハイスペックなゲーミングPCがほしいんだよ……。

母親:元太の気持ちはわかったよ。でも、ちょっと考えさせてね。

(画像:『不登校なんて怖くない! 親の心がすーっと軽くなる本』より)

子どもの気持ちをまるごと受け止める

この例の子どもの場合、「ゲーミングPCがほしい」という言葉の背景に、次のような感情が隠れていることが多いです。

・仲間とつながりたい
・自分の可能性を感じたい
・認めてもらいたい

親がこの感情に気づかずに、ただ「ダメ」「無理」と言ってしまったら、子どもは「どうせわかってもらえない」と感じて、心のシャッターをおろしてしまいます。

傾聴の「オールOKで聞く」とは、「高額なPCを買ってあげる」という意味ではありません。子どもの気持ちをまるごと受け止めるということです。

たとえ意見が違っていたとしても、「ちゃんと話しを聞いてもらえた」「自分のことを考えてくれている」と実感できれば、子どもは前向きに受け止められるようになります。

親子の信頼関係を築くには、まず「受け止める」こと。そして、そのあとに「伝える」ことです。この順番がとても大切です。

もし子どもから、「どうせ学校に行っていないからダメなんでしょ!」と言われたとしても、そこで否定したり反論したりする必要はありません。

「そう思ったんだね。反対されたのは、“学校に行っていないから”だと感じたんだね」と、もう一度気持ちを受け止めます。

そのうえで、「確かに、お母さんは学校のことを心配しているよ。でも、それとこれとは別の話として考えているよ」と、自分の考えを落ち着いて伝えていきます。

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