不登校のわが子を「励ます」ほど心を閉ざす納得理由。正論のアドバイスが裏目に出る"親子間エラー"の実態

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では、親はどのように声をかければよいのでしょうか。ポイントは、「子どもの言葉そのものではなく、その奥にある感情を受け止めること」です。これを「心の代弁」と呼びます。

例えば、「もう学校なんて行きたくない」という言葉の奥には、

・怖い
・疲れた
・失敗したくない
・自信がなくなった

といった、言葉にならない感情が隠れています。そこに、「そんなにしんどかったんだね」「毎日よく耐えてきたんだね」と気持ちを代弁することで、子どもは初めて「わかってもらえた」と感じ、安心できるのです。

傾聴がもたらす変化

このように、評価やアドバイスを挟まず、気持ちを受け止めて聴く関わり方を「傾聴」といいます。傾聴には、大きく2つの姿勢があります。

・全身全霊で聞く
・オールOKで聞く

傾聴によって、次のような変化が起こります。

・親に受け入れられているという安心感が生まれる
・気持ちや感情が整理され、イライラや暴言が減る
・親子の会話が自然と増える
・本音を話せる関係が育つ
・信頼関係が深まり、自己肯定感(自己受容)が育ちやすくなる
・子どもの心のエネルギーが回復しやすくなる
・つまずいても立ち直りが早くなる

「話を聞くだけで本当に変わるの?」と思うかもしれません。しかし、親に受け止められることで、子どもは「自分はここにいていい」と感じられるようになります。その安心感こそが、止まっていた心のエネルギーを少しずつ回復させていくのです。

次ページ「伝える」より、先に「受け止める」
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