大盛り上がりのコンペ道中!

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漫画家/弘兼憲史


 僕が主催する“弘兼憲史杯”は、日頃お世話になっている方々や、気心の知れた仲間たちを招くゴルフコンペとして、毎年恒例のイベントとなっています。参加者は、出版社の人間はもちろんのこと、広告代理店、飲料・スポーツ用品・電機メーカーさんなどさまざまで、いわば異業種交流会。各企業とマスコミ、広告とのつながりなど、いろんな意味で機能しているゴルフコンペだと自負しています。あと、付加価値と申しますか……、それぞれが賞品を持ちよるので、驚くような豪華賞品がずらーっと並び、成績発表のときは、たいへん盛況しております。

 

ここ最近では続々と人数が増え、12組総勢48名ほどの大規模コンペとなっています。そのほか、プレーをしない事務局メンバーもいるので、ゴルフ場への移動は、補助席を入れて53人乗りの大型バスをチャーター。それもこの会の大きな特徴です。元は、往復の時間を何とか有効活用できないか、という考えからスタートしました。たとえば東京からの車移動だと、平均3時間くらいは必要でしょうか。ましてや土日の場合だと、渋滞に巻き込まれる可能性も大いに考えられますよね。プレーが終わって午後4時過ぎにゴルフ場を出発したとしても、都心に着くのが8時近くなんてこともザラにあります。これは実にもったいない時間の消費です。バスを1台チャーターすれば、各自が高速料金やガソリン代を使って往復する費用も、格段に安くなることは間違いありません。

しかも運転手がいるので行き帰り寝て過ごせる……はずだったのですが、元来、遊ぶことが大好きなわれらが仲間は、一瞬たりとも時間を無駄にしません。「ゴルフ場に到着する時間当てクイズ」「5分間にすれ違う車の台数当てクイズ」「高速を降りた後、最初に出現するコンビニ当てクイズ」などなど、バスの中では早朝からチョコレート(?)が飛び交って盛り上がっております。
 普段は、お抱え運転手がいて……という立場の方も多く参加するこのコンペ。大企業の社長や取締役など、日頃は“お偉いさん”と呼ばれている方々です。それが「俺さあ」「おまえなあ」とか、いつもより砕けた間柄で呼び合って(笑)、彼らもリラックスして楽しんでいるようです。

さて、さらに盛り上がるのは、帰りのバスの中です。冷えたビールやハイボールを持ち込んでの大宴会。ゴルフ場の食堂で帰り際に飲むビールを我慢すれば、はるかに安上がりであることはいうまでもありません。3~4時間の渋滞なんて何のその、へっちゃらです。「え? もう着いちゃったの?」という声が聞かれるのもしばしば。ただ、どうしても途中の休憩は多くなってしまいます。「はい、トイレ行きたい!」というリクエストが止まらない時間がやってくるんですね。おかげで、普段は見逃しがちな穴場のパーキングエリアには、かなり詳しくなりました(笑)。

 

漫画家/弘兼憲史(ひろかね・けんし)
山口県出身。早稲田大学法学部卒。松下電器産業(現パナソニック)勤務を経たのち、1974年に漫画家としてデビュー。現在、『島耕作』シリーズ(講談社)、『黄昏流星群』(小学館)を連載するほか、ラジオのパーソナリティとしても活躍中。

 

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