「26年の日本株の強気は不変」でも、年初からの上昇は早すぎて「止まれ」の「赤信号」が点灯、買いは再び「青信号」になるまで少し待つべきだ

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一方、三菱重工業、川崎重工業、IHIの「防衛御三家」が高値を更新しているが、地政学リスクが常態化して、成長産業に認定されたようだ。その傾向は今後も続き、防衛・通信機器の有力企業である東京計器が急騰したように、新しい注目銘柄も意外なところからでてきそうな感じがする。

日経平均の予想1株当たり利益も2900円達成へ

また、内需株については、日銀が14日に発表した昨年12月のマネーストックM3の平均残高は前年比1.1%増の1627兆1000億円と、伸び率は8カ月ぶりに小幅鈍化したものの、残高は過去最高を更新した。インフレ経済は今後も続き、高値を取ったメガバンク3行や大手ゼネコンなどはまだ上値があると予想する。

さらに、日経平均の予想PERが1月13日から20倍台に乗せて来た(16日現在20.33倍)のも、新春相場の特徴だ。

これは私の目標の1つが達成されたことになるが、まだ1つ、企業業績=(予想EPS(1株当たり利益)2900円)が残っている。もちろんこれは今後の業績次第だが、円安進行でその可能性も高まっている。

来期(26年度)の上場企業の増益率は5%~10%と考えられるが、1月16日現在のEPSは2653円で、これをもとにすると5%増益で2785円、10%増益で2918円となる。16日現在のPER20.33倍がそのままの水準で続くとしても、日経平均は5%増益で5万6619円(筆者の前半高値予想と一致)、10%増益で5万9322円(同後半の高値予想と一致)となる。

また、NT倍率(日経平均株価をTOPIXで割って算出される指標)を、同じく16日現在の14.74倍で計算すると、TOPIX(16日3658ポイント、昨年末3408ポイント)は16日比5%増で3841ポイント、同10%増で4024ポイントとなる。

これだと、現時点では昨年12月22日の本欄で期待として掲げた「TOPIXの年間上昇率30%超」よりは低くなるが、今後NT倍率は低下し(TOPIX優位の展開に戻る)、予想PERも上昇して来ると考えるので、この数値はもっと上昇するはずだ。

以上が大発会からここまでの相場の特徴と今後の動きの予測だが、現在は上昇スピードが早すぎ、目先は赤信号だ。ただ前述のとおり、赤信号は「青になるまで待て」であり、「引き返せ」のサインではない。

(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

平野 憲一 ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト

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ひらの けんいち

日本証券アナリスト協会検定会員。株一筋約45年。歴史を今に生かすことのできる「貴重なストラテジスト」として、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌への出演や寄稿記事多数。的確な予想で知られ、個人投資家の間には熱烈な「平野ファン」がいることでも有名。1970年に立花証券入社以来、個人営業、法人営業、株ディーラーを経て、2000年情報企画部長マーケットアナリストとして、投資家や各メディアに対してマーケット情報発信をスタート。2006年執行役員、2012年顧問就任。2014年に個人事務所ケイ・アセット代表。独立後も、丁寧でわかりやすい解説を目指す。

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