「何が"いじめ撲滅"だよ」「誤情報を流したデスドルのほうが悪質」 《中高生の暴行動画》"誤情報"に踊らされた人々の罪

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こうした行為を防止する対策が必要であると同時に、いじめや暴行が疑われる行為に関しては、気軽に通報ができ、問題の解決が図れるような窓口の整備が求められる。

デスドルノート
「いじめ撲滅委員会」を立ち上げたと報告したデスドル。当初は共感するコメントであふれていたが…(写真:Xアカウント@DEATHDOL_NOTEより)

「ネットさらし」によって生じた3つの弊害

このたびの一連の騒動により、動画の投稿、拡散に関する新たな弊害も明らかになっている。実際に起こっているのが下記の3点だ。

1. 事実誤認の発生と拡散
2. 過剰な暴露や当事者へのバッシングの発生
3. 無関係な組織や人への被害

第1の問題は、ネット上に上げられる暴力行為の動画は、経緯や文脈がわからないうえに、行為の一部が切り取られているものも多く、全体像をつかむことが難しい点だ。

たとえば、1月10日にデスドルが福井県立高校での「暴力動画」をアップしたが、本動画は23年に撮影されたもので、映っている生徒はすでに同校には在籍していなかった。

それどころか、動画に映っていた暴力行為はいじめでも一方的な行為でもなく、当事者間で起きたトラブルに起因するものであったこと、動画に映りこんでいる生徒2名ともに動画の拡散は望んでおらず、「被害者」側が動画の削除要請を行ったことなどが明らかになっている。

当事者同士の間で深刻な問題とはなっていない過去の事案が掘り起こされ、当事者同士も望まないようなさらし、バッシング行為が発生してしまった――というのが実態だ。

別の商業施設の駐車場で撮影されたと思しき暴行動画では、暴行を加えた側の生徒が所属する学校として山口県の私立高校名が間違って拡散され、高校が批判される事態となった。

学校側は、「暴行を加えている人物および動画を撮影している人物はいずれも本校とは関係のない人物」だと事実関係否定している。

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