また興味深いのは、男性の場合、「料理ができない」「家事が苦手」といった実生活に直結する要素であっても、「見た目が好み」「一緒にいて楽しい」と感じると、あっさり許容してしまうケースが少なくないことだ。
評価軸が比較的シンプルで、先々の結婚生活を考えるよりも、その場の感情に引っ張られやすいともいえる。
批判や悪口が多いタイプは、女性は分析力が高く、男性は表層に左右されやすい。ただ、この違いそのものが問題なのではない。
問題なのは、思考が批判や悪口という形で固定化した途端に、相手を見る視野が一気に否定に走ってしまうことだ。そして、そのことに本人たちは気づいていない。
悪口や愚痴は、単なる性格の問題ではない。実はそれは、“自分を守るための言葉”だ。傷つきたくない、失敗したくない、選択を間違えたくない。そうした不安が強いほど、無意識のうちに相手を厳しく評価し、先に減点することで、自分の心の安全を確保しようとする。
「この人はここがダメだから、選ばなくて正解だった」
「合わなかったのは、相手に問題があったから」
そう言語化することで、自分の判断は正しかったと確認をする。婚活が長引く人ほど、この“自己防衛の言葉”がどんどん巧みになっていくような気がしている。
だが、減点方式で人を見るクセが身についてしまうと、婚活はたちまち行き詰まる。なぜなら、結婚相手としてふさわしい「欠点のない人」など、現実には存在しないからだ。
誰にでも短所はある。それにもかかわらず、出会うたびに違和感を言葉にし、評価し、切り捨てていけば、選択肢は次々と消えていく。
成婚へと進んだ人の共通点
一方で、25年に成婚へと進んだ人たちを振り返ると、そこには明確な共通点があった。
彼ら、彼女らは決して“見る目が甘かった”わけではない。“運よく結婚できる相手に出会えた”わけでもない。相手の欠点が見えたとしても、まずは1人の人間として相手を受け止めたのである。


















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