戦場では「前方」と「後方」に優劣はない…元・陸自幹部が【縁の下の力持ち】を評価すべしと説く納得感
「前方」と「後方」に優劣はありません。あるのは「役割」の違いだけ。そして、支える側の声が奪われた瞬間、組織は止まるのです。
米陸軍では、支援の任務であっても、「自分の貢献構造」を明確にします。
・Means:自分にできること(手段、経験)
・Ways:それをどう活かすか(方法)
・Ends:何のために行うのか(目的)
戦略論では本来「目的→方法→手段」の順ですが、はじめて触れる方にはMeans(できること)からのほうが理解しやすいため、ここではあえてこの順番で示しています。
これは単なる自己分析ではありません。「任務に意味を与える」ための思考のトレーニングです。沈黙していた「支える人の声」を、言葉にして可視化する方法でもあります。
たとえば工兵なら、「障害を取り除いて機動支援で仲間を前進させる」。ビジネスでも営業なら、「関係構築力で顧客の本音を引き出し、成果を最大化する」。
それぞれが、自分のMeans/Ways/Endsを定義する。その瞬間、仕事は「与えられた任務」から「自らの使命」に変わります。
「私なんて地味で目立たないから」と引け目を感じている人はいませんか? 総務、経理、人事、広報――いずれも表に出ることは少なくても、組織の動脈を支える戦略的な存在です。支えることは、単に従うことではありません。誰かを前に進ませる力こそ、最前線を動かすリーダーシップです。
「頼まれたからやる」のではなく、「なぜ自分がこの役割を担うのか」を自分の言葉で定義する。その瞬間、受け身から抜け出し、チームを導く存在になるのです。
「命令には絶対服従」を放棄せよ
「戦場の状況が変化し、上司に相談する時間がないときには、特定の命令に従わない意志を持つ必要がある」
これは、当時の米陸軍参謀総長マーク・ミリーが発した言葉です。彼はさらに続けました。


















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