今年は薬代も上がる!?負担増の理由と医療費対策の"正解"――政府・与党が方針固める「OTC類似薬」の上乗せなど2つの制度について薬剤師が解説

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では、薬代を抑えるにはどうしたらいいでしょうか。OTC類似薬の場合は、先の長期収載品の選定療養の負担割合の見直しとは違い、医師が処方すれば、特別の料金が生じてしまいます。

とはいえ、対策がないわけではありません。

政府がOTC類似薬の保険給付を見直す理由は、先述した現役世代の社会保険料の負担を軽減することのほか、もう1つあります。それは、医療機関を受診して処方薬をもらう患者と、市販薬を上手に活用している患者との公平性を確保することです。

ここに薬代を抑えるヒントがありそうです。

カギは「セルフメディケーション」

政府は「ほかの被保険者の保険料負担により給付する必要性が低い」と考えられる不調で医療を受けた場合、別途の負担を求める方針を決め、26年度中に実施するとしています。

その背景にはセルフメディケーションへの国民の理解を深めたいというねらいもあります。

今後、特別の料金という薬代の負担を抑えたいなら、自分で対処できる不調は医療機関を受診する前に、市販薬を利用するセルフメディケーションの習慣を身に付けることが、大切なポイントとなりそうです。

休養や食事などのセルフケアでもとれない不調があれば、薬の力を借りなければなりませんが、特別の料金の負担を避けたい人は、市販品を活用する方法を選ぶとよいでしょう。購入時に薬剤師や登録販売者などの専門家に相談すればより、安心して使用できます。

もちろん、これまで感じたことのない不調や、セルフケア、市販薬でも改善しない不調があれば、症状の悪化を避けるため、ためらわずに受診するようにしましょう。

高垣 育 薬剤師ライター、国際中医専門員

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たかがき いく / Iku Takagaki

2001年薬剤師免許を取得。2017年国際中医専門員の認定を受ける。調剤薬局、医療専門広告代理店等の勤務を経て2012年にフリーランスライターとして独立。毎週100人ほどの患者さんと対話する薬剤師とライターのパラレルキャリアを続けている。愛犬のゴールデンレトリバーの介護体験をもとに書いた実用書「犬の介護に役立つ本」(山と渓谷社)の出版を契機に「人」だけではなく「動物」の医療、介護、健康に関わる取材・ライティングも行っている。

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