今年は薬代も上がる!?負担増の理由と医療費対策の"正解"――政府・与党が方針固める「OTC類似薬」の上乗せなど2つの制度について薬剤師が解説
では、薬代を抑えるにはどうしたらいいでしょうか。OTC類似薬の場合は、先の長期収載品の選定療養の負担割合の見直しとは違い、医師が処方すれば、特別の料金が生じてしまいます。
とはいえ、対策がないわけではありません。
政府がOTC類似薬の保険給付を見直す理由は、先述した現役世代の社会保険料の負担を軽減することのほか、もう1つあります。それは、医療機関を受診して処方薬をもらう患者と、市販薬を上手に活用している患者との公平性を確保することです。
ここに薬代を抑えるヒントがありそうです。
カギは「セルフメディケーション」
政府は「ほかの被保険者の保険料負担により給付する必要性が低い」と考えられる不調で医療を受けた場合、別途の負担を求める方針を決め、26年度中に実施するとしています。
その背景にはセルフメディケーションへの国民の理解を深めたいというねらいもあります。
今後、特別の料金という薬代の負担を抑えたいなら、自分で対処できる不調は医療機関を受診する前に、市販薬を利用するセルフメディケーションの習慣を身に付けることが、大切なポイントとなりそうです。
休養や食事などのセルフケアでもとれない不調があれば、薬の力を借りなければなりませんが、特別の料金の負担を避けたい人は、市販品を活用する方法を選ぶとよいでしょう。購入時に薬剤師や登録販売者などの専門家に相談すればより、安心して使用できます。
もちろん、これまで感じたことのない不調や、セルフケア、市販薬でも改善しない不調があれば、症状の悪化を避けるため、ためらわずに受診するようにしましょう。
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