中国による新たな輸出規制措置、選択肢が限られる中で日本が対抗する方法とは?

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他国との連携

中国が、特定のレアアース関連品目について日本への輸出許可審査を厳格化する動きを見せる中、日本はこの脅威を材料に同様のリスクに直面する他国の支持を取り付ける可能性がある。各国は依然として、重要鉱物の面で中国に大きく依存している。

日本も中国産レアアースへの依存度はなお高いが、10年以上前に起きた輸出制限以降、依存低減に向けた取り組みを進めてきた。

2010年の事実上の禁輸措置を受け、日本はレアアースの供給源を多様化する方向にかじを切った。中国以外で最大のレアアース供給元となった豪ライナス・レア・アースに資金支援を行ったほか、リサイクルを含む代替資源の模索や供給ショックに備えた備蓄強化も行ってきた。

中国の圧力に単独で対応するのではなく、他国と連携して交渉力を高め、代替サプライチェーンの構築を加速させることができる。こうした取り組みには時間がかかるものの、長期的には成果をもたらすと期待される。

オーストラリア・カルグーリーにあるライナス・レアアースの処理プラント。撮影:カーラ・ゴットゲンス/ブルームバーグ

外交ルート

外交面では、中国が自国の立場への支持を広げるため他国への働きかけを進める中、日本は主要7カ国(G7)や国連といった既存の枠組みを通じて自国の主張を訴える方針とみられる。

日本はG7の中核的なメンバーであり、貿易やサプライチェーン、経済的威圧への対応について他の先進国と立場をすり合わせる場としてこの枠組みを活用している。中国による輸出規制への懸念を提起することは、他の加盟国も重要鉱物や産業安全保障について同様の懸念を抱いていることを踏まえると、受け入れられやすいとみられる。

それでも、日本は慎重な対応を取る可能性が高い。より広範な戦略としては、事態を過度に刺激することを避け、緊張緩和を優先し、対抗措置ではなく中国との対話を通じた解決を模索する点に重きを置いている。

著者:野原良明

ブルームバーグ
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