日中便「減便」→移動20時間で中国へ…"関係悪化"のさなかの中国で見た「日本人への空気感」と「北朝鮮との国境都市」の実像

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中国ではローソンやセブンイレブンを何度か見かけた。写真は北朝鮮との国境沿いにあるローソン便利店。左手に北朝鮮レストランが映っている(筆者撮影)

正直に申し上げて、私は今回かなり警戒しながら中国へ渡航した。外務省の海外安全情報では“危険レベル0”の位置付けだったが、誰もが知っている通り、日中関係が悪化している。私は中国に対して「恐さ」のような感情を拭い切れないし、この気持ちは渡航前も渡航後も変わらない。そのうえで、今回の私の中国渡航に限っては、日本人だからこその不遇な対応などは一切受けなかった。

とはいえ中国に渡航する際は昔も今も、用心し過ぎるくらいでいいかもしれない。中国ではスパイ防止法により、日本人が拘留・起訴されるなどの事例が発生している。よって私は駅や空港内などで写真撮影する際、警察官に「ここで写真を撮っていいですか?」と確認することを心掛けている。

新幹線が発着する瀋陽駅は、どことなく東京駅に似ている。なお近くにいた警察官3名に写真撮影の確認をしたところ、全員一致でOKだった(筆者撮影)
丹東駅前にあった毛沢東像。私は広場に停車中の警察車両に近づいて手を振り、車から出てきてくれた警察官に写真撮影の確認を行った。これくらい確認を徹底する意識で、個人的にはちょうどいいと思っている(筆者撮影)

ちなみに今回の旅で、私は駅外で2回、駅中で2回、警察官に写真撮影の確認を行った。その結果、駅外では2回とも大丈夫だったが、駅中では警察官によって意見が別れた。ご覧の通り警察官によって、判断基準が分かれるケースがある。自分の身を自分で守るためにも、中国での写真撮影はその都度その場所で、確認を徹底することがトラブルを防ぐ有効な手段になるだろう。

これが北朝鮮か…。筆者の見た衝撃的な光景

宿泊した4つ星ホテルでは客室への備品や食事の配送を行う、自立走行型のロボットが動き回っていた。部屋の中には歯ブラシなどのアメニティが一通り揃っており、カーテンは自動開閉式。ダブルベッドで、部屋には清潔感があった。ビュッフェ形式の朝食が付いているプランで、お値段なんと約5200円。

宿泊した5200円のホテル(筆者撮影
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