「今が一番若い」——生涯現役のコシノジュンコさんに聞く、日々を楽しみながら挑戦を続けるヒント
一方で、ビジョンに縛られてはダメだとも語る。
「計画や目標、予定があった方が安心、というのはあると思うんです。目標に向かって進んでいる時って、自分でも気持ちいいですしね。でも決めたことにがんじがらめになるのではなく、時にはこだわらないことも必要。ふっとやめる勇気を持つことで、面白いことができるかもしれない」
順調にいっているときこそ、「一歩引いてみることが大切」だと強調する。自身も常にそのジャッジを繰り返しているという。
新年の抱負は「ない」?
「敷いたレールの上を走っているときは、過去の延長上に自分がいるように見えるけれど、毎日毎日が新しい1日で、ゼロからの始まり。日々は始まって終わって、始まって終わっての繰り返し。始まりと終わりの間には、やはりケジメが必要で。そういう時に振り返ることが一番大事なんです。24時間たって、新しい1日が始まればまたゼロからスタートできる。これって、すごいことでしょう?」
最後に新年の抱負を聞いてみたところ、新しい年が始まるという特別な感覚はなく、普段と同じように新しい1日が始まるだけだから、とコシノさんらしい答えが返ってきた。
そして「私はあまり季節感がなくて、なんだか1年中、春みたいな感じなんです」——。ああ、なるほど。春は待つものではなく、自分でつくっていけるものなのだ。寒い冬の1日に、胸の奥がふっとほどけるようだった。
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