「今が一番若い」——生涯現役のコシノジュンコさんに聞く、日々を楽しみながら挑戦を続けるヒント

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一方で、ビジョンに縛られてはダメだとも語る。

「計画や目標、予定があった方が安心、というのはあると思うんです。目標に向かって進んでいる時って、自分でも気持ちいいですしね。でも決めたことにがんじがらめになるのではなく、時にはこだわらないことも必要。ふっとやめる勇気を持つことで、面白いことができるかもしれない」

コシノジュンコ
コシノジュンコ:デザイナー。22年間パリコレクションに参加。ニューヨークのメトロポリタン美術館や北京、キューバほか海外でショーを開催し、国際的な文化交流を実践。オペラ『魔笛』や『蝶々夫人』、ブロードウェイミュージカル『太平洋序曲』(トニー賞ノミネート)、和太鼓集団・DRUM TAOの舞台衣装、ユニホームなどのほか、花火やインテリアのデザインを手がける。2025年大阪・関西万博(日本国際博覧会)のシニアアドバイザーに就任。イタリア文化功労勲章・カヴァリエーレ章、モンブラン国際文化賞、キューバ共和国友好勲章、文化功労者顕彰、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ、旭日中綬章受章。2025年には文化勲章受章(撮影:谷川真紀子)

順調にいっているときこそ、「一歩引いてみることが大切」だと強調する。自身も常にそのジャッジを繰り返しているという。

新年の抱負は「ない」?

コシノジュンコ うちわ話
『コシノジュンコ うちわ話』(世界文化社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「敷いたレールの上を走っているときは、過去の延長上に自分がいるように見えるけれど、毎日毎日が新しい1日で、ゼロからの始まり。日々は始まって終わって、始まって終わっての繰り返し。始まりと終わりの間には、やはりケジメが必要で。そういう時に振り返ることが一番大事なんです。24時間たって、新しい1日が始まればまたゼロからスタートできる。これって、すごいことでしょう?」

最後に新年の抱負を聞いてみたところ、新しい年が始まるという特別な感覚はなく、普段と同じように新しい1日が始まるだけだから、とコシノさんらしい答えが返ってきた。

そして「私はあまり季節感がなくて、なんだか1年中、春みたいな感じなんです」——。ああ、なるほど。春は待つものではなく、自分でつくっていけるものなのだ。寒い冬の1日に、胸の奥がふっとほどけるようだった。

吉岡 名保恵 ライター/エディター

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よしおか なおえ / Naoe Yoshioka

1975年和歌山県生まれ。同志社大学を卒業後、地方紙記者を経て現在はフリーのライター/エディターとして活動。2023年から東洋経済オンライン編集部に所属。大学時代にグライダー(滑空機)を始め、(公社)日本滑空協会の機関誌で編集長も務めている。

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