「今が一番若い」——生涯現役のコシノジュンコさんに聞く、日々を楽しみながら挑戦を続けるヒント
「今が一番若い」と書いたうちわがある。
40代、50代、60代と年齢を重ねるにつれ、ほとんどの人が「自分はもう若くない」と思うようになる。でも将来から見れば「今が一番若い」のは明らか。そのことに気づけば、若い時にやっておけばよかったと後悔するのではなく、「今が一番若いんだから、やってみよう」と思えるはず。何事もやるなら今、だと言うのだ。
「若さって年齢で計られるものではないと思うんです。若さは、やる気があるかどうか、健康かどうかで決まるもの。いくら10代や20代でも、気力なく暮らしている人って若くないな、って思うんです。若いって、気持ちが元気な人のことを言うんです」
取材中ですら好奇心がいっぱいで、この瞬間を存分に楽しもうとする雰囲気が伝わってくる。「人を喜ばせることをしたいし、年齢も、性別も関係なく、出会って、共鳴したことが、また次の出会いにつながっていく。その広がりが面白くて」。受け入れる心の余裕こそが若さの証だ。コシノさんが長く現役であり続けられる理由が、わかった気がした。
「ビジョンを持つこと」と「振り返ること」
長年にわたるデザイナー人生において、着実に結果を残してきたコシノさん。「VISIONがあると生きられる」と書き留めたうちわには「目標があれば、値打ちのある明日になるはずです。常に意識し、口に出すことが大切。そうすることで、いざ、そのチャンスが訪れた時、キャッチできる」という一説を添えている。
実際、パリコレクションデビューを果たした1978年からずっと、いつか「パリにブティックを開く」というビジョンを口にしていたという。それはやがて現実のものとなり1989年、世界的に有名な高級ブティックが立ち並ぶパリ・アヴェニューモンテーニュに「GALERIE JUNKO KOSHINO」がオープンした。
「ビジョンとは、今より先の世界に目を向けて考えるからこそ見えてくる大きな目標。それを達成しようと思えば、前に進む力が生まれてくる。ビジョンは生きる希望になるんです」


















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