一方で、小杉さんが1社目として選んだのは当初の志望先である外コンではなく、SaaS系のIT企業。それはなぜなのか。
新卒でIT企業を選んだワケは?ゼミでの経験が決め手に
「最初は外コンを中心に就活をしていたんですけど、やっぱりゼミでの経験がハードすぎて。激務のコンサルタントとしてキャリアを歩んでいくことに疑問を感じて、コンサルの道には進みませんでした」
資料作成やヒアリング、データ分析、クライアントとのコミュニケーションなど、コンサルに必要な素養はゼミで徹底的に鍛えられた。しかし、その経験ゆえにコンサル業界に対して萎縮してしまい、最終的にはIT企業の営業職を選んだという。
小杉さんが入社したIT企業は、人材系のSaaSを提供する企業。小杉さんはその会社で法人向けにサービス導入の営業を行っていた。最初は慣れないことも多かったが、ゼミで培った胆力を活かし、仕事をこなしていった。
……しかし、このまま順調にキャリアアップをしていくのかと思いきや、小杉さんはその会社を1年で退職して慶應の大学院に入学。そして修了後は、新卒ではあえて避けたコンサル業界へ飛び込んだのだった――。
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