無名の新人俳優を主役に抜擢… 映画『栄光のバックホーム』が下馬評を覆して《興収10億円超えヒット》の背景
そんな松谷の熱量は、映画が公開してからも冷めることはなかった。松谷と秋山監督は初日を迎えた後も、大阪、鹿児島、広島、福岡、熊本、兵庫、愛知など、12月21日時点で全国25以上の劇場をまわり、舞台挨拶を精力的にこなし、一人ひとりの観客に横田さんへの思いを、時には涙を流しながら伝えてきた。
関西人気が凄まじい
興行成績を分析すると、阪神タイガースのお膝元である関西(大阪、兵庫)のシェアが通常よりも2倍くらいという高い数値をたたき出していることが大きい。
関西では、甲子園での始球式が行われたのをはじめ、掛布雅之、川藤幸三ら阪神のレジェンドOBたちが本作のトークショーに参加するなど、阪神ファンへの知名度を高めた。
さらには横田さんの故郷である鹿児島県のシェアも高い数値を記録している。そうした下支えがあった上で、“泣ける”という口コミが全国に広がり、阪神ファンから野球ファンに、そして野球ファンを超えて、家族の物語として楽しむ層など、幅広い層へと波及。
SNSなどによると、全国各地の劇場ではハンカチを手にすすり泣く人の姿が多く見られ、さらには上映後、自然と拍手がわき起こったという目撃談も多数報告されている。


















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