「会社では表彰もされたが、それ以外の思い出があまりない」「何のために生きてきたのか」…。元エリート部長が晩年に医師へ漏らした"最大の後悔"

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以前と同じような仕事をしているのに、立場も待遇も大きく変わってしまえば、やる気を失うのも無理はありません。仕事を続けることが苦痛になってしまう人もいます。

ですから、定年後の仕事に関して、「もっと早く情報を集めておけばよかった」とか「定年前にちゃんと転職活動をしておけばよかった」と後悔する人も少なくありません。継続雇用なら安心だと思って飛びついたら、実際には想像以上に厳しいという現実もあり得るということです。

現役時代の「勝ち負け」にこだわりすぎない

そこで、60歳を過ぎたら自分の市場価値を一度、冷静に見つめ直してみることをお勧めします。

そして、今の会社にいても年収が大きく下がるとか不満を感じることがあるなら、自分のやりたい仕事に転職する、あるいは思い切って起業するのも、ひとつの方法です。もちろん、まだ子どもの教育費や家のローンの返済が残っている場合は、当面の収入を維持するために会社に残ったほうがいいかもしれません。

けれども、そうした義務が一段落したのであれば、年金をもらいながら、自分の好きなことで無理なく稼ぐという生き方を選ぶこともできるのです。

自分の得意分野をとことん極めていけば、年収300万や400万円のラインを超える可能性もあります。収入にそれほどこだわらなくていいのなら、やりたいことや面白そうなこと、本当に好きなことに没頭してもいいでしょう。

先にも述べたように、現役時代には挑戦できなかった夢ややりたかったことを実現するチャンスでもあります。ですから、50代を過ぎて「もうこの会社での出世は見込めないな」と思ったら、そこから先の10年を「定年後の人生への助走期間」と捉えて準備を始めるのもいいでしょう。

60歳や65歳を「ゴール」と考えるのではなく、その先の20年にやりたいことをやるための土台づくりの時間だと考えるのです。とはいえ、「助走期間」ですから、がむしゃらに突っ走る必要はありません。

その身は会社に置いたままで、肩書きがあるうちに少しずつ自分の未来の設計図を描いておくことが大切です。しっかり事前に準備をしておけば、あとで楽になります。

具体的には、50代にもなれば会社の自分の仕事はベテランとしてきちんとこなせるはずですから、そこは淡々とこなして定時になればさっさと帰る、土日も本業の仕事はしないで、定年後の準備や副業などにあてる、などです。そして、社内での出世や評判などは一切気にしないことです。

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