住宅ローン控除の対象外に…!? 東京・神奈川・千葉・埼玉の「災害レッドゾーン」の具体的な場所 対象区域の調べ方は?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
・土砂災害特別警戒区域

土砂災害特別警戒区域(単にレッドゾーンと呼ばれることがある)は、土砂災害防止法に基づき、土砂災害が発生した際に「建築物に損壊が生じ、住民の生命や身体に著しい危害が生じるおそれがある」と認められる区域で、首都圏でも多数指定されています。

首都圏の災害レッドゾーンはどこにある?

各市区町村の土砂災害ハザードマップ、またはそれらと統合して表示できる「重ねるハザードマップ」では、画面左上の「災害種別で選択」から「土砂災害」を表示させたとき、赤色系の色合いで示された範囲となります。より細かい位置関係などを詳しく知りたい場合は、各市区町村の土砂災害ハザードマップ等から確認できます。

重ねるハザードマップの「土砂災害特別警戒区域」の閲覧例
重ねるハザードマップの「土砂災害特別警戒区域」の閲覧例(出所:ハザードマップポータルサイト)

土砂災害特別警戒区域には、土砂災害の種類として、急傾斜地の崩壊(いわゆるがけ崩れ)、土石流、地すべりの3種類があります。ハザードマップではそれら、いずれに該当するかもわかります。

なお、土砂災害ハザードマップで黄色系の色合いで示されている区域は、土砂災害警戒区域(イエローゾーンと呼ばれることがある)ですので対象外となります。

土砂災害というと、近年では10月の台風22号による八丈島の土石流や、能登半島地震における家屋被害が発生してますが、首都圏でも無縁ではありません。

土砂災害特別警戒区域は、首都圏では急傾斜地の崩壊(がけ崩れ)の指定が大半です。丘陵地にあり、高低差が大きい多摩丘陵(東京都多摩地域~神奈川県川崎市・横浜市西部)、三浦丘陵(神奈川県横浜市南部~逗子市、葉山町、横須賀市)、横浜市の台地(山手側)で非常に多くなっているほか、高低差が大きな丘陵地、山地側で目立ちます。

東京都内や神奈川県、千葉県、埼玉県なども無縁ではありません。東京23区では平坦な城東地区にはありませんが、西側の武蔵野台地側では、台地と谷・低地の間の斜面が土砂災害特別警戒区域に指定されている場合があります。

次ページ土砂災害特別警戒区域の実際の様子
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事