「また不合格になったら…努力は無駄」と泣く浪人生→2浪で東大に合格した著作家が伝えたい「SF漫画から学んだこと」

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浪人生
「どうせこの勉強も無駄になるのかな」と思うと、涙が出てきてしまいます(写真:mits / PIXTA)
受験が近づくにつれ、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。
偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授する年末年始の特別連載「現役東大生が解決!受験お悩み相談室」。昨年大好評だった本連載を今年もお送りします。【連載第33回】の本稿では、不安に押しつぶされそうだという浪人生の相談に西岡氏が答えます。
著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます。

浪人中。とても苦しいです

【質問】
自分は今、絶賛浪人中です。
「また不合格になったらどうしよう」という不安で押しつぶされそうで、最近スランプになってしまいました。怖くて、全然勉強できません。勉強しなければならないのはわかっているんですが、「どうせこの勉強も無駄になるのかな」と思うと、涙が出てきてしまいます。どうすればいいのでしょうか。[浪人生・男子]

西岡氏の回答

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自分も、浪人していたときにまったく同じことを考えていました。「どうせ俺は今年も落ちるんだろうな」「この努力には意味があるんだろうか」と。

模試の成績が伸びなかった日や、焦燥感だけが胸の中に溜まっていくような夜には、机に向かうだけで心が折れそうになっていました。

浪人生活の厄介なところは、「合格できる未来がリアルに想像できなくなる」ことです。今やっている問題集の1ページ、暗記した英単語の1語が、本当に未来につながっているのか確信が持てない。

だからこそ、「努力が無駄になるのでは?」という不安が、勉強の邪魔をしてくるんですよね。そんなある日、先生から藤子・F・不二雄のSF短編の一作、「あのバカは荒野を目指す」を渡されました。「この作品には、浪人中のお前にとってプラスな要素があるから、ちょっと読んでみろ」と。

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