「また不合格になったら…努力は無駄」と泣く浪人生→2浪で東大に合格した著作家が伝えたい「SF漫画から学んだこと」

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過去の自分が渡してくれたバトンを、途中で放り投げるようなことをしてはいけない。たとえ今苦しくても、「ここまでつないでくれた過去の自分を裏切らないようにやろう」という気持ちが、僕の背中を支えてくれました。

そして2つ目は、「未来の自分も、今の自分によって作られる」ということ。未来の自分が今日の自分を振り返ったとき、「あのとき本当に頑張ったな。よく踏ん張ったよ」と思えるかどうか。

僕は2浪しましたけれど、今振り返ってみても、あの2浪の苦しさには価値があったと思っています。

受験に落ち続ける自分と向き合った時間は、見栄とかプライドとか全部剥がされ、むき出しの自分と真正面から向き合う時間でした。

当時は地獄みたいだったけれど、未来の僕が「あの時間は確かに俺を作った」と胸を張って言える。それは、2浪の末合格したからそう思っているわけじゃなくて、2浪で不合格になっても同じことを言っていたと思います。

だから、未来のあなたが今日のあなたを見たときに、「逃げずに頑張ってよかった」「ちゃんと荒野を歩いたんだ」と思えるように、今を積み上げてほしいんです。

努力が報われるかどうかは、“未来の自分”が決める

あなたは今、「この努力が報われる未来」を想像できずに苦しんでいます。でも、考えてみてください。

努力が“結果としてどうなるか”って、今のあなたが決めることではないんです。

努力の価値は、未来のあなたが判断します。そして未来のあなたは、今からの行動によって大きく変わります。

浪人していると、「過去の失敗」が常に足を引っ張りますよね。でも本当に怖いのは、過去ではありません。「今の自分が止まってしまうこと」なんです。

過去は変えられない。でも、“今”を変えれば、未来はどれだけでも変わる。これは、浪人中のあなたにこそ必要な考え方だと思います。

あなたが今年の受験を終えて、数年後、大学生活を楽しんでいる未来の姿を想像してみてください。その「未来のあなた」は、今のあなたに対してこう言うはずです。「あの時、諦めずにありがとう」、と。

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