「また不合格になったら…努力は無駄」と泣く浪人生→2浪で東大に合格した著作家が伝えたい「SF漫画から学んだこと」

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逆に、もしここで机から離れてしまったら、未来のあなたはこう言うかもしれません。「あの時、なぜ逃げたんだ?」、と。つまり、今の行動があなたの未来像をつくるのです。

「努力は無駄になるかもしれない」という不安は、多くの浪人生が抱えています。でも、努力が無駄になるかどうかを決めるのは、あなたではなく“未来のあなた”なんです。あなたの頑張りは、必ずどこかで回収される日が来ます。

スランプの時に“やるべき行動”

浪人生が不安に押しつぶされる理由の1つに、「受かるかどうかわからない“巨大な目標”だけを見つめてしまう」という状態があります。

人間は、「結果をコントロールできない状況」に最も不安を感じる生き物です。だから、合格・不合格という“自分では選べない未来”のことを考えれば考えるほど動けなくなる。

ではどうすればいいか?

コントロールできるのは“今日の行動だけ”です。明日の結果も、来月の模試も、合格発表の日のことも、今のあなたにはどうにもできません。

できるのは、「今日の勉強時間を1時間増やす」「英単語を30個覚える」というような、今のレベルのことだけ。

逆に言えば、それだけでいいんです。

あなたはいま、不安と恐怖の中で戦っています。でも、ここで逃げなければ、未来は必ず変わります。

「過去の自分から怒られないように、未来の自分に褒めてもらえるように、今を全力で生きる」というのは、重要なことなんだと思います。浪人は孤独で、不安で、しんどい。でも、その経験は必ずあなたの人生の武器になります。

だから、どうか諦めないでください。あなたの努力は、けっして無駄にはなりません。未来のあなたが、それを証明してくれます。

西岡壱誠氏
にしおか・いっせい/1996年生まれ。東京大学受験3年目に独自の勉強法を開発、成績を急上昇させ合格。2020年に教育系ベンチャーのカルペ・ディエムを設立。高校生に思考法・勉強法を教え、教師に指導法のコンサルティングを行う。著書に『東大読書』など多数(撮影:尾形文繁)
受験勉強や、子どもへの教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。
西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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