高額転売や模倣品も…ボンボンドロップシール人気はなぜここまで過熱したのか 「平成女児」の心を掴んだ〈シール交換〉ブームの実態
まおみさん自慢のシール帳には、ボンボンドロップシール以外にも、レア度が高いシールがたくさん並ぶ。
「大型雑貨店で張り込みをしてようやくゲットした高レートのシールもあります。『シール交換』と言いつつ、正直お気に入りのシールは友達にあげられません。むしろ、私が本気なので相手は遠慮がちです(笑)」(まおみさん)
シール交換は難易度が高いコミュニケーションでもある。それぞれのシールによってレア度が異なるため、どこでも手に入るシールとボンボンドロップシールを交換するのは少し不公平、という視点もある。
上司や同僚たちにお裾分けして「シールの神」に
「かわいいデザインがたくさん出ているのでもっと集めたいのですが、ボンボンドロップシールはあまりにも品薄で買えないんです。同世代がエルパト(エルメスパトロール)している中で、私はシルパト(シールパトロール)に夢中です。
会社でずっとシールのことを話していたら、社内でも『シール通の女』と情報が広まって、『娘が欲しがって千葉や埼玉まで探しに行ったけど、ボンボンドロップシールが全然買えなくて困っている』『君がシールに詳しいと聞いた。どこに売っているか教えてほしい』『定価の2倍出すから、買えたら譲ってくれないか』といった上司や同僚たちにお裾分けをしています。
小学生の娘さんたちから『まおみさんへ たまにボンボンドロップシールをくれてありがとうございます。ちょうちょううれしいです』『いっぱいシールをもっていて、うらやましいです!!』なんてかわいらしいお礼のお手紙までもらえて、想定外のよろこびがありますよ。
ほかにも、高校生の娘さんがいる上司にお裾分けしたら『まおみさんは何者なの? シールの神だ』と絶賛されたそうです(笑)」(まおみさん)
なんと、シールが社内コミュニケーションにも一役買っているわけだ。



















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