高額転売や模倣品も…ボンボンドロップシール人気はなぜここまで過熱したのか 「平成女児」の心を掴んだ〈シール交換〉ブームの実態
ボンボンドロップシールそのものは平成時代には存在しなかったが、「タイルシール」や「ぷくぷくシール」「ふわふわシール」など、筆者も小学生の頃にお小遣いでコツコツ集めていた立体的なシールがあった。社会人になってから、文字通り大人買いする快感に目覚めている。
市場を見渡すと、どうやらそんな平成女児仲間が大勢いるようだ。ボンボンドロップシールは、平成時代に大人気だった“ぷっくり立体”の要素に加え、つや感が受けて爆発的な人気につながった。
「シール交換」という対面コミュニケーション
シールブームの背景には、自分が思う「かわいいもの」を集めてお披露目する「シール交換」という対面コミュニケーションの爆発的流行がある。
YouTubeやInstagramで、自身のシール帳をお披露目するタレントや、シール交換の様子を配信する著名人も多い。あのさんのチャンネル「あのちゅーる」では、あのさんと田中みな実さんがレアなシールを交換する動画が130万回以上再生されている。ただシールについて語り、「これが欲しい」「これもセットで」といった「交渉」の様子が詰まった、和やかな動画だ。
実際にシール帳を作り、日々持ち歩いているという会社員・35歳“平成女児”のまおみさんに話を聞いてみた。
「シール帳は常に3冊持ち歩いています。平面的なシールを集めたものと、サンリオ専用と、ボンドロ(ボンボンドロップシール)など立体専用のシール帳。
とにかく好きなものだけを集めていて、台紙から手帳に貼り付ける作業は箱庭療法のような感覚です。昔はたまにしか買えなかったシールを好きなだけ手に入れて、私の『好き』だけを集めたページを作るのに夢中ですね」(まおみさん)



















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