トヨタはスーパースポーツで何を目指すのか? GR GT/GR GT3/LFAコンセプトの狙い

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私が印象に残っているのは、アメリカ・カリフォルニア州ペブルビーチで行われたコンコース・デレガンスでの夕方の光景だ。

1930年代のフランスを代表するレーシングカー、ブガッティ「タイプ35」がフランス料理のレストラン前に停まっていた。オーナーが、そこで友人たちと食事をしていたのだろう。

Bugatti Type 35(写真:Bugatti)

ひょっとしたら、ホンモノを所有しているオーナーだけが乗ることを許されるソックリのレプリカだったのかもしれないが、いずれにしても、クルマ好きの目を釘付けにする光景だった。

実は私もそのときは、ブガッティ「ヴェイロン」に乗っていた。

タイプ35には負けるけれど、このクルマをレストラン前に停めておくのも、自分の所有物ではないけれど、かなりうれしい気持ちになる体験だった。

GR GTが目指しているのも、こんな思いをユーザーに届けることかもしれない。

650ps超のV8ハイブリッドを搭載

性能面では、システム最高出力650ps以上、システム最大トルクは850Nm以上なる開発目標値がかかげられている。新開発のV8エンジンをフロントに搭載。

トランスアクスルを採用するなど重量配分も考慮されている(写真:トヨタ自動車)

ギアボックスはリアのディファレンシャルギアと一体のトランスアクスル方式で、そこにモーターが組み込まれるようだ。

GR GT3だと“本気すぎる”と感じる人も、スポーツカーの世界を楽しめる。そこをトヨタが考えているのは、すてきなことだ。

GR GT3は、もう本気度満点だ。

「GR GT3」はFIAが定めるGT3規格に合致しレーシングカーとしてスーパーGTなどに参戦する(写真:トヨタ自動車)

「抜かれることしかなかった我々が、やっと追い抜くクルマを作れた」と、かつてのレクサス「LFA」(2010年から500台限定で生産されたスポーツカー)の思い出を語ったのは、豊田章男代表取締役会長。

GR GT3は、LFAと同様、ニュルブルクリンク24時間レースで、競合に打ち勝つ性能を持つという自負を、今回の記者発表会で強く感じさせたのだった。

大きなスポイラーや各所のエアダクトで“武装”したGT3仕様は、単なるすごみを狙ったデザインではない。

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