Uberが楽天と組んだ理由は1億IDへの接点確保 GOに大差をつけられた日本の配車市場で、地味な「ポイント連携」から巻き返しを狙う
楽天ポイントをUberアプリ内で使えるようにすることも検討中だという。現時点ではポイントを「貯める」ことはできても「使う」ことはできない。この機能が実装されればユーザーの利便性は高まるが、時期は未定のままだ。
提携の評価と今後の展望
今回の発表内容はポイント連携が中心だ。決済手段を問わず楽天ポイントが付与される配車アプリはUberが初めてであり、差別化要素にはなる。ただし、これがユーザーの行動変容にどこまでつながるかは、今後の推移を見る必要がある。
両社トップが揃って登壇した背景には、戦略的な意図がある。Uberにとって日本市場は、配車アプリの普及率が低く成長余地がある一方、GOという強力な先行者が存在する。楽天との提携はこの競争環境を変えるための布石であり、経営トップの登壇によってその意思を内外に示した形だ。
ポイント連携だけでGOとの差を縮められるかは不透明だ。配車アプリの選択基準は、配車までの時間、対応エリア、車両の質といった実用面が中心となる。ポイント還元がどこまで訴求力を持つかは、実際のユーザー動向で判断されることになる。
両社が繰り返し語った「第一歩」の先に何があるのか。Rakuten AIとの連携、楽天ぐるなびとの統合、ポイント利用機能の実装など、構想が具体化する段階で、この提携の真価が問われることになる。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら