「がんばるくらいなら、日本経済はこのまま衰退してかまわない」と思う若者たちが60%もいるという衝撃

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Quiet Quittingは、実際に仕事を辞めるわけではなく、正確には、職場で給料を得るために求められる最低限の仕事はこなすが、それ以上はがんばらないという状態を指す。

成果や成長を求めずに、必要最低限の責任のみを果たすスタンスだ。

Quiet Quittingは、海外では「Escape hustle culture(ハッスル文化からの逃避)」というフレーズが必ずセットで登場する。

Escape hustle cultureのほうは、言い換えるなら「脱主体性」といったところか。「続・指示待ち文化」と言い換えてもいいかもしれない。

「手取り足取り教えてほしい」理由

僕の先ほどの調査では、このテーマについても調べている。

具体的には、「あなたはどのように仕事を進めていきたいか」という問いに対し、「明確な指示やマニュアルにそって仕事をしたい」と思う人を「1」、「自分なりのやり方で仕事をしたい」と思う人を「10」と置き、1から10の間で自分はどの辺りに位置するかを回答してもらっている。

結果は図表の通りだ。10段階における真ん中の「5・5」に縦線を引き、そこから左側に行くほど「指示・マニュアル重視」スコアが高く、右側に行くほど「自分なりのやり方重視」スコアが高くなるよう配置している。

若いほど「指示・マニュアル重視」の傾向が強くなり、中でも学生の“指示待ち志向”は特に目立つ。他方、50代の「自分なりのやり方重視」傾向が際立つところだ。

回答
(出所)『無敵化する若者たち』

将来に対する諦念感が強まれば強まるほど、今を楽しもうとするコンサマトリー(自己充足的)な考えが強まるだろう。そんな若者たちなら、仕事においても、自分でリスクを取って冒険するよりも、手取り足取り教えてもらったほうがいいに決まっている。ある意味、とても合理的といえるのかもしれない。

金間 大介 金沢大学融合研究域教授、北海道医療大学客員教授

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かなま だいすけ / Daisuke Kanama

北海道生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科物理情報工学専攻(博士(工学))、バージニア工科大学大学院、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、文部科学省科学技術・学術政策研究所、北海道情報大学准教授、東京農業大学准教授等を経て、2021年より現職。専門はイノベーション論、マーケティング論、モチベーション論など。若手人材や価値づくり人材の育成研究に精力を注ぐ。大手企業のほか、医療機関や社会福祉法人との連携も多数。主な著書に『先生、どうか皆の前でほめないで下さい――いい子症候群の若者たち』(東洋経済新報社)、『静かに退職する若者たち』(PHP研究所)、『ライバルはいるか?』(ダイヤモンド社)など。一般社団法人WE AT副代表理事、一般社団法人日本知財学会理事も務める。

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