あと、「言わずもがな」だとは思いますが、アルコールの飲みすぎもなるべく慎むことです。
日々大量のアルコールが入ってくると、肝臓は分解や解毒に追われまくることになり、肝機能に大きな負担をかけることになります。それに、アルコールが入ると食欲が増してたくさんつまみを摂取することになりがち。年末年始は甘いものやおせち料理など、糖質たっぷりのものをつまみに飲むことも多いでしょうから、肝臓にとってはアルコールのダメージと糖質のダメージが合わさって、まさに「ダブルパンチ」となってしまいます。
ですから、肝臓のためを考えるなら、アルコールも、糖質も、意識的にブレーキをかけていく姿勢が必要でしょう。
「適量」を守れるなら毎日飲んでもOK
もっとも、「あれもダメ、これもダメばかりでは、せっかくの年末年始の楽しみがなくなっちゃうよ」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方々のために「少しだけポジティブな情報」をプラスしておくと、アルコールに関しては、飲みすぎず、適量さえ守れるのであれば、毎日飲んでも構いません。たとえ、年末からお正月まで毎日飲んだとしても、適量であれば肝臓に大きな影響をもたらすこともありませんし、太ることもありません。それに、適量のアルコールには、体の血行をよくしたりストレスを解消したりするなど、心身にプラスに働く側面もあります。
ちなみに、私の考える「適量」は、純アルコール量で1日に40gまで。これは、ビールなら中瓶2本、日本酒なら2合、ワインならグラス3杯、ウイスキーならダブル2杯、缶チューハイなら350㎖2缶分に相当します。
「これじゃ飲み足りないよ」という方もいるかもしれませんが、年末年始を毎日楽しく健康に過ごしたいのであれば、だいたいこれくらいの量を目安にしておくことをおすすめします。
まあ、「年末年始くらい、細かいことは気にせずにパーッと行こうよ」という気持ちも分からなくはありません。ただ、肝臓は人間の健康を維持するうえで大きな役割を果たしている臓器。この先の人生を長くすこやかに過ごしていきたいなら、年末年始のこの時期こそ「肝臓にやさしい生活」を心がけるというのも“あっていい考え方”なのではないでしょうか。
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