「"自己責任"時代のアイドル」「あまりにハイリスクなプロジェクト」 20周年を迎えた《AKB48》が歩んできた"残酷すぎる"アイドル道
ところがどっこい、劇場でのライブとネット活用でジワジワと人気が高まり、平成の音楽シーンをひっかきまわす「時代の寵児」となっていくのは周知の事実である。私が「あれっ、思っていたのと(いい意味で)違う!」と腰を浮かしたのが、09年10月リリースの「RIVER」だった。
AKB48は、その後新陳代謝とメンバー追加を繰り返し、今年の紅白に出場する8名のほかにも、篠田麻里子、横山由依、川栄李奈など現在もドラマやバラエティ、イベントシーンで活躍しているOGは多い。
そしてこのAKB48の結成20周年を記念したツアー「AKB48 20th Year Live Tour 2025 〜PARTYが始まるよ〜」が8月からスタートした。12月7日にはファイナル・日本武道館公演『AKB48 20th Year Live Tour 2025 in 日本武道館 〜あの頃、青春でした。これから、青春です〜』が開催。
AKB48は、芸能界の華やかさだけではなく、その過酷さも表に出していくパンドラ・コンテンツでもあった。だからこそOGたちの活躍は、胸に来るものがある。
サバイバルに勝った少女たちの笑顔は、強い。
「スター誕生」との意外な共通点
秋元は、最初から秋葉原に目をつけていたわけでも、アイドル劇場を目指していたわけでもなく、もともとは“劇団”を作ろうと思っていたという。しかし秋葉原のドン・キホーテの8階という場所が見つかったことで、デジタルネイティブをターゲットにしたアイドル劇場をつくろうと方針転換をした。
なにより特殊だったのが、AKB48グループのオーディションは、多数決を取らなかったことだ。



















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