婚活現場で30代の婚活を難しくしている"複雑な原因"

個人差はありますが、35歳を過ぎると婚活はかなり難しくなります。というのも、男性から女性に求める基準も非常に高くなるからです。男性は「35歳にもなればそれなりにキャリアを重ねているだろう」と考え、女性にも「仕事への取り組み方」や「年齢相応の収入」を求め、生活の見通しや将来設計も重視します。それでいて、外見は年齢より若く見える人を求めます。

また、男性は30代後半の女性に対して「結婚後、すぐに妊活が始まり、夫婦2人の時間を楽しめないのではないか」「妊活にお金がかかるのではないか」といった懸念を抱く人もいるようです。

ストイックに仕事に打ち込んできた結果…

一方で、女性も男性に求める条件がどんどん高くなっていきます。恋愛経験が多めの女性の場合であれば男性に対して比較的寛容なのですが、ひたすら仕事に打ち込んできて恋愛から遠ざかっていた女性ほど、男性の気持ちに寄り添えず、やさしくできない傾向があります。

男性社会を生き抜いてきた30代後半の女性のなかには、精神的に疲れてしまっている人も少なくありません。結婚して子育てに励む同級生たちと比較しては寂しさを感じ、会社では入社したての若い女性社員が、仕事もままならないのに可愛がられることにモヤモヤした思いをする。男性も育休を取得する時代になり、上司や同僚が育児のための時短勤務をするために、残った仕事を引き受けることもあってつらい思いをすることも。

彼女たちは「恋愛を後回しにして、ストイックに仕事に打ち込んできた。だから男性にも高いものを求める」と主張します。そのため男性に対して「こうあるべき」「こうでなければならない」といった要求がどんどん増えてしまいます。