婚活現場で30代の婚活を難しくしている"複雑な原因"

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『ガールオアレディ』では20代と30代の結婚観の違いが映し出されます。実際の婚活現場でも、20代と30代ではまったく結婚観は違いますし、もっと言えば、20代前半と20代後半、30代前半と30代後半でも、それぞれかなり考え方が違うと感じます。

20代前半は、まずは自力で婚活を試みます。例えば、医師との出会いを期待して、病院やクリニックで働き出す人もいます。しかし、飛び込んだからといってすぐに恋愛が始まるわけではありません。「このままでは無理だ」と気づき、「25歳になる前に」と、親に勧められる形で、あるいは自ら進んで結婚相談所に入会してくるのが20代前半の会員さんに多いパターン。

「25歳になる前に結婚したい」という夢を抱きつつも、20代前半の女性は、相手に求める条件が曖昧。「相手の年収はどのくらいを希望されますか?」と尋ねても、「よくわかりません」「いくらくらいですかね?」といった答えが返ってくることが多いですね。それもそのはず、数年前まで学生で、周囲には年齢が近い人ばかり。年収が高い人といえば上司くらいしか知らないので仕方がありません。

専業主婦希望者も、20代前半ならチャンスあり

ある20代女性・穂香さん(仮名)の希望は20代男性。年収については「どれくらいあればいいのかわからないので、お母さんに聞いてみます」ということで、母親に聞いたそうです。そのお宅では、その子ども2人とも小学校から私立に通い、ピアノなどいくつかの習いごとを習わせ、さらに家のローンを払っていたので、年間1200万~1400万円の現金が出ていく計算に。「年収は2000万円近く」と説明されたそうです。

年収2000万円の男性となると、かなり限られてきます。しかも20代男性だと相当難しい。改めて穂香さんがどのような生活をしたいのか尋ねてみたら、自分も働くのでお相手の年収は700万~800万円でも問題ないとわかり、条件を現実に落とし込んでいきました。20代前半は素直でアドバイスをよく聞いてくれるので、結婚相談所としてもサポートしやすく、成婚に導きやすいですね。

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