「タイパ」を連呼する若手に、泥臭いおじさんが圧勝できるAI時代ならではの理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
全力で走るシニアビジネスマン
最後に勝つのは「泥臭い経験をしてきたベテラン」です(写真:eizan/PIXTA)
「その会議、出る意味ありますか? タイパ悪いですよね」
「なんでこんな非効率なことをやってるんですか? もっと効率的にやりたいです」
職場に入ってきた優秀な若手から、こんな言葉を投げかけられて、ガックリときてしまった経験はないだろうか。30代半ば以降の世代であれば、若手の頃は、意味があるかわからない会議に出席し、足を使って顧客を回り、飲み会で仲良くなり便宜をはかってもらう……そんな「泥臭い時間」を大量に過ごしてきた人も多いはずだ。
しかし、新刊『AI時代に仕事と呼べるもの:「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方』の著者・三浦慶介氏は、AIが進化すればするほど、最後に勝つのは「タイパ重視の若手」ではなく、「泥臭い経験をしてきたベテラン」だと断言する。
本記事では、同書から一部抜粋・再構成し、なぜ一見スマートな若手がAI時代に「劣化版AI」になってしまうのか、そして「非効率な過去」が武器になる科学的な理由を解説する。

「論理的に正しい答え」は、AIが0秒で出す

AI時代に仕事と呼べるもの: 「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方
『AI時代に仕事と呼べるもの:「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

断言します。

AIが進化すればするほど、勝つのは「タイパを重視する若手」ではなく、「泥臭い経験をしてきたベテラン」です

なぜなら、ビジネスにおける重要な意思決定は、論理(ロジック)だけではなく、過去の泥臭い経験から導き出される「身体感覚」が重要な要素になっているからです。

要するに、泥臭く自分で体験したことがなければ、重要な意思決定ができないということです

次ページAIの土俵に上がろうとする若手
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事