「タイパ」を連呼する若手に、泥臭いおじさんが圧勝できるAI時代ならではの理由
また、ビジネスは最終的には「人」対「人」です。人は論理だけでは動きません。感情、プライド、貸し借り、好き嫌い……そうした非論理的な「EQ(心の知能指数)」が求められる領域こそ、泥臭い仕事をこなしてきた世代の独壇場です。
「あのお客様は、理屈よりも先に顔を立てないと動かない」
「このタイミングでの提案は、正論でも反発を買うだけだ」
こうした判断は、失敗して怒られたり、頭を下げて回ったりした「行動量」からしか得られません。タイパを求めて量を避けることは、この「人間理解の解像度」を下げることと同義なのです。
あなたの「非効率な過去」は、AI時代こそ生きる
もし、あなたがこれまでのキャリアで、遠回りをしたり、無駄に見える苦労をしてきたなら、胸を張ってください。その「非効率な時間」こそが、AIには絶対にコピーできない、あなただけの経験知を作り上げています。
AI時代において、AI活用の質を決めるのは人間の経験知です。AIが出してきたものに対して「これは現場では通用しない」「人の心はもっとこうしないと動かない」と、身体感覚を持ってジャッジできるはずです。
「効率」はAIと若手に任せて、「判断」と「責任」は泥臭い経験を積んできたベテランが引き受ける。それこそが、AI時代における最強のチームワークであり、大人の勝ち筋なのです。
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