──ハロー、ハウロウ、虹の架け橋、万次郎。我々の同盟では、タヒレベルから悪戯レベルまで、幅広く成敗を請け負ってござりまする。
奈央は眉をひそめつつも、彼とのやり取りを続けた。パソコンの授業を想起しながら、ゆっくりとキーボードをタイプしていく。成敗レベルの簡単な説明を受けたのちに、最も気になっていたことを彼に尋ねる。
──案件には、どれだけのお金が必要ですか?
──我々は対価に、金銭ではなく、動機を要求しております。
──動機──? なぜ動機で案件を請け負ってくれるのでしょう?
──動機は砂金です。動機と成敗によって、我々は多大な利益を得ています。
──くわしく教えてもらえますか?
──ではくわしく教えますね。
──あなたは公共放送を観るとき、受信料を払っていますね。でも民放を観るときは、一円も払っていませんね。民放は無料で番組を放映し、スポンサーから利益を得ています。我々のシステムは民放と同じです。動機と成敗を子供テレビで放映して、スポンサーから利益を得ているわけですね。
スポンサーからの収益が活動資金
スポンサーはたった五人の富豪です。一人はアメリカ人で、一人はドイツ人で、一人はアラブ人で、一人は中国人で、一人は日本人です。彼らは動機が希薄な成敗を好みませんでした。本当の動機に対して、相応の成敗が行なわれる。そこに旨味があるわけです。そしてスポンサーからの収益は、我々の活動資金となるわけですね。
──分かりました。では動機レポートを書いてみます。ちなみにわたしは偶然このサイトに辿り着いたのですが、本来どのように見つければよかったのでしょう?
──それは偶然ではないかもしれませんよ。
──くわしく教えてもらえますか?
──ではくわしく教えますね。



















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