「下着姿、撮らせてあげなよ」最悪の"いじめっ子"中学2年生女子に迫る「最恐の復讐者」の正体 『子供部屋同盟』6章②

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芥川賞作家✕東洋経済オンラインの「異色コラボ」連載小説!
「子供部屋おじさん」が、あなたの復讐、請け負います。
パワハラ、詐欺、痴漢冤罪、書店万引き――。裁かれぬ現代社会の悪を、人知れず断罪する者たちがいた。ダークウェブに潜む謎の復讐代行組織「子供部屋同盟」。
社会から疎外された「子供部屋おじさん」たちが、その特異なスキルを武器に、歪んだ正義を執行する。
芥川賞作家・高橋弘希が放つ痛快無比の世直しエンタメ『子供部屋同盟』より、第6章を6日に分けて毎日お届けします(今回は2日目)。

旧校舎の空き教室

翌週の放課後のことだった。

子供部屋同盟
『子供部屋同盟』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

「楠木さん、ちょっといい?」

帰り支度をしていると、木村に声をかけられた。クラスの男子がある事情で困っているから、協力して欲しいという。

嫌な予感を覚えながらも、木村に連れられて教室を出た。

二年二組は新校舎の二階にある。木村は二階の連絡通路を渡り、旧校舎の廊下の角を折れた。その先は突き当たりまで、長い廊下が続いている。初夏の西日が窓から差し込んで、リノリウムの床には図形のような濃い影が落ちていた。

静かだった。中庭を挟んでいるので、校庭で練習しているだろう運動部の掛け声も聞こえない。新校舎の三階から、吹奏楽部のフルートやホルンの音色が微かに響いてくる。

木村は廊下の途中で一度振り返り、奈央に微笑みかけ、そして空き教室へと入った。空き教室の片側には、机や椅子や備品が積まれていた。残りの半分の空いたスペースには、一脚の椅子が置いてある。

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