「どうする、三宅君?」木村が訊く。
「俺はやっぱり下着がいいな」
三宅が答え、すると後ろにいた豊田と丸井も声高に言う。
「うん、絶対に下着がいい!」
「俺も下着の写真が見たいな!」
力の強い男子に馬乗りになられて…
奈央はちらりと教室の出入口を見た。ドアへ向かって足を踏み出した瞬間、豊田にぐいと腕をつかまれた。
男子の大きな手が、自分の細い手首をぎゅうと握っていて、引いてもびくともしない。木村はどこか悲しげな表情を浮かべて言う。
「楠木さんは、なんでそんな協調性がないの? これは学級委員長として、とても放置できない事態だわ。三宅君が困っているんだから、協力してあげればいいじゃない。下着姿の写真を、撮らせてあげればいいじゃない。もしかしてわたしたちは疑われている? 撮影した画像を悪用するんじゃないかって思われてる? ひどいわ、楠木さん。クラスメイトのことを信用できないの? 楠木さんがみんなを信用してくれないから、みんなも楠木さんを信用できないんじゃない? だからクラスで一人も友達ができないんじゃない? だからいっつも休み時間は、机に伏せって寝たふりしてなきゃいけないんじゃない?」
奈央はもう一度腕を引くも、豊田の力は自分よりはるかに強い。三宅と丸井は薄ら笑いを浮かべながら、じりじりとこちらへ近寄ってくる。おそろしさで涙が出そうだった。でも絶対に泣くまいと歯を食いしばった。涙を流したら、一気に心が折れてしまいそうだった。
「放して! 大声をだすわよ!」
と、豊田に足を掛けられ、奈央は床に仰向けに転んだ。その奈央の身体に、豊田は馬乗りになってくる。体重がのしかかってきて、身動きが取れない。
豊田は瞳孔の開いたギラギラした目で、奈央を見下ろしている。おもむろに奈央のワイシャツの襟に手を掛け、ボタンを引き千切った。タンクトップと下着の一部が露わになる。空き教室に歓声と嬌声が響く。



















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